2000年一発目の本作はシリーズ第33作目は劇場版第15作目。取り巻きは変わらず公平、麻子&涼子、沢木組長&広瀬はん。タイトルにあるように『商工ローン』が今回のテーマ。『倒産の最終トリガー』とも言われる商工ローンだが、少しググると分かるのだが、一説には商工ローンを使った会社の70%が倒産の憂き目にあうと言う。ちなみに、市中の闇金を使った場合は90%以上が潰れるというので、まぁ銀ちゃんのところよりは善良かもしれない。しかし、中小企業に対しては貸し渋る銀行も、こうした商工ローンには資金融資するのだから、銀行も悪どいものだ。もう一つのテーマは的屋 (テキ屋)という商売。的屋の組織構造、隠語、地元警察や暴力団組織との関係がストーリーの中でサラッと描かれており、的屋業界の説明的なストーリーとなっている。債務者には若かりし頃の痩せた彦摩呂が演じる商社社長の青島と、有薗芳記演じる的屋の八木。商工ローンの社長には故峰岸徹。
青島は米国から健康食品を独占輸入するために萬田金融から500万の債務を負うも、それでも足りない資金を補うため自分の彼女を保証人にして商工ローンから追加の50万を借りた。しかし、商工ローンの保証人には『根保証』という落とし穴があった…。
『なぁ銀次郎さん、何とかならへんのぉ?』→『わしには関係あらへん。』→ 麻子から調査報告 →『何とか取れそうやな』という、債務者の裏に居座る悪党からキリ取る一連の流れが『水戸黄門の8:45分』バリに板についてきた。最後は銀ちゃんらしい知的なキリ取りで気持ちの良いフィニッシュ。ところで、舎弟の公平は銀ちゃんに対して口答えが多過ぎるな。もう少し兄貴を敬う姿勢が欲しいものだ。(SS)
製作: 2000年 日本 90分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
製作:
製作:
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 山本太郎 / Taro YAMAMOTO, 竹井みどり / Midori TAKEI, いしのようこ / Yoko ISHINO, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 宇野ポテト / Potato UNO, 井上茂 / Shigeru INOUE, 彦摩呂 / Hikomaro, 持田真樹 / Maki MOCHIDA, 峰岸徹 / Toru MINEGISHI, 有薗芳記 / Yoshiki ARIZONO, 笑福亭松之助 / Matsunosuke SHOUHUKUTEI, 下元年世 / Toshiyo SHIMOMOTO, 六平直政 / Naomasa MUSAKA
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD
No comments:
Post a Comment