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Wednesday, November 14, 2012

難波金融伝ミナミの帝王 #25 消えない傷跡 / The King of Minami #25



1998年製作のシリーズ第25作目。舎弟の拓也に探偵の麻子&涼子は変わらず。宇野ポテトもしっかりと数秒間ほど出演。ツカミのショートストーリーでは銀ちゃんの債務者の女が借金返済のために、マザコンのボンボンと結婚されるところから始まるのだが、こんなしょうもないストーリーでも、その後の伏線の始まりになっているのがしっかりとしたところ。

事の発端は割烹の名店『鴨安』での事件から始まる。大阪でも一二を争う味の名店とうたわれた『鴨安』だが、先代の主人が引退した途端に、2代目の倅が味よりも利益を優先し、経営方針を180度転換してしまうのだが、そんなやり方に意義を唱える女将を追い出し、花板の西村に至っては嘘の借金漬けにされた挙句に利き手をナイフで刺されてしまう…。

最後は『鴨安』の株式が未発行であることを逆手に取っての見事なキリ取りを見せるが、いつもの詐欺まがいのキリ取りと違って、なかなか知的なフィニッシュで気持ち良い。前々作の長編版はさておき、本作では久々に刃物を使ったバイオレンスシーンが炸裂する。しかし、2回目のバイオレンスシーンについては、拓也に指摘されかつ本人も認めているとおり西村を煽った銀次郎の判断ミスと思われる。今回の銀ちゃんのスーツは派手過ぎて怖い。拓也のしょうもないジャージが霞んで見える。こんな格好で街を歩いたら、すれ違う人が皆避けるに違いない。愛車は引き続きブラバスチューンのメルセデスSLクラス。(SS)


製作: 1998年 日本 85分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
製作: 
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 古本新乃輔 / Shinnosuke FIURUMOTO, 竹井みどり / Midori TAKEI, いしのようこ / Yoko ISHINO, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 宇野ポテト / Potato UNO, 北原佐和子 / Sawako KITAHARA, 絵沢萠子 / Moeko EZAWA, 南條豊 / Yutaka NANJO, 新藤栄作 / Eisaku SHINDO
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

Monday, November 12, 2012

難波金融伝ミナミの帝王 #21 スペシャル劇場版 #1 ローンシャーク・・・追い込み / The King of Minami #21



シリーズ第21作目。製作は1995年と前作より2年前に製作されたようで、『スペシャル劇場版』と銘打たれた作品。意味はよくわからないが、タイトルの『劇場版』にローマ数字の連番が付けられていないので、何が『スペシャル』なのかを気にしつつ鑑賞してみた。まぁ結論から言うと、アメリカマフィアを絡めて物語のスケールを大きくしたのに加えて、シリーズ中でも一二を争う豪華な出演陣のようだ。舎弟に竜也、探偵の麻子&涼子に加えて久々の梅子はいつもどおりとして、他に前田吟、佐藤B作などのベテラン俳優陣のみならず、元チェッカーズの高杢貞彦、喜多嶋舞、円広志、羽野晶紀、岸部四郎、元日活女優の絵沢萠子、西川きよしの息子の西川忠志、同じ西川だが関係ない西川のりお、空手家の角田信朗、など著名処がちらほらと出演。これほどの役者陣となると確かにVシネでは元手は回収できないかも。

今回の債務者はアメリカでビジネスに失敗し、アメリカマフィアの高利貸しの追ってから逃げてきた男。日本帰国後に銀ちゃんから借金をして新規ビジネスを始めるも、1億もの詐欺の片棒を担がされた挙句に、マフィアの息の掛かったヤクザに捕まってしまう。アメリカに連れられてしまうと幾ら銀ちゃんと言えども手が出ない。追い詰められた銀ちゃんは沢木組長の協力を得て勝負に出る…。

タイトルのローンシャークは英語の"loan shark"で、意味は違法な高利貸しや闇金という意味。平たく言えば銀次郎の商売を英語にしただけで大それた意味は無い。むしろ、何でアメリアの高利貸しをストーリーに絡めたのかが良く分からないのだがまぁ良いか。製作が95年のため、愛車は以前と同じダイムラーと思われる濃紺の4ドア。(SS)


製作: 1995年 日本 95分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA 
製作: 
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 大森嘉之 / Yoshiyuki OMORI, 竹井みどり / Midori TAKEI, いしのようこ / Yoko ISHINO, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 宇野ポテト / Potato UNO, 岸部四郎 / Shirou KISHIBE, 前田吟 / Gin MAEDA, 佐藤B作 / B-saku SATO, 喜多嶋舞 / Mai KITAJIMA, 高杢貞彦 / Sadahiko TAKAMOKU, 絵沢萠子 / Moeko EZAWA, 西川のりお / Norio NISHIKAWA, 西川忠志 / Tadashi NISHIKAWA, 角田信朗 / Nobuaki KAKUTA, 羽野晶紀 / Aki HANO
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

Thursday, October 25, 2012

マルサの女 / A Taxing Woman



本作は当時の日本の世の中に『マルサ (国税局査察部) 』という言葉とその職業を広めることになった、金字塔的な邦画娯楽作。宮本信子演じるソバカスでシングルマザーのマルサがアクの強いラブホテル経営者の脱税を地道な調査で内偵し摘発するまでを描く。

地域税務署の調査官から国税局査察部へと抜擢された板倉亮子は、偶然見かけた高級車からあるラブホテルに脱税の匂いを嗅ぎ取った。しかし、調査を進めるもオーナーの権堂はなかなか尻尾を出さない。それでお、板倉の地道な内偵は続く。権堂の家から出されるゴミを調べ、出入りの業者の対面調査を行い、ヤクザの事務所を訪ねる。徹底的に調べて証拠を積み上げ、ついに権堂をガサ入れする日がきた…。

『お葬式』や『タンポポ』といった、ほのぼの路線からうって変わり、本作では税務官という社会派テーマについて取り上げた伊丹十三の3作目は、映画史に残る名作となった。冒頭の老人が乳を吸うシーンは掴みとしては半ば反則だが、これまでもこれからも作品にエロスを入れ込む、伊丹十三の好きな手法といえばそれまでか。作中のガサ入れシーンや金品の隠し場所などは、実際にあったケースをモチーフにして描かれており、リアリティも抜群。脱税の巧妙な手口とそれに対峙するマルサの捜査官との丁々発止のやり取りは、適度なスピード感を保ちつつ観る者を飽きさせない。一点難を言えば、出演者がいわゆる『伊丹組』のメンバーなので画的に飽きてくる。(SS)



製作: 1987年 日本 127分
監督: 伊丹十三 / Juzo ITAMI
製作: 
出演: 宮本信子 / Nobuko MIYAMOTO, 山崎努 / Tsutomu YAMAZAKI, 津川雅彦 / Masahiko TSUGAWA, 大地康雄 / Yasuo DAICHI, 桜金造 / Kinzo SAKURA, 室田日出男 / Hideo MURATA, 絵沢萠子 / Moeko EZAWA, 小林桂樹 / Keiju KOBAYASHI, 松居一代 / Kazuyo MATSUI, 伊東四朗 / Shiro ITO
ジャンル: ドラマ, サスペンス, クライム
鑑賞方法: DVD