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Tuesday, November 13, 2012

難波金融伝ミナミの帝王 #22 特別編 密約 / The King of Minami #22



シリーズ第22作目は『特別編』と銘打たれた作品。1995年製作の本作はケイエスエスに加えてよみうりテレビが共同製作としてクレジットされている。銀ちゃんの取り巻く面々は少々画が異なる。舎弟は久々に柳沢慎吾演じる竜一が復帰。探偵は麻子&涼子でいつものとおりなのだが、探偵の舎弟っぽい扱いの役柄のキョウヘイ役として中山太吾郎なる俳優が出演している。ツカミでは竜一がつまらない『名刺詐欺』に引っ掛かり、しばらく出演していなかったのにも関わらず、全く成長していないところを見せる。その名刺詐欺をしでかした男にトミーズ健、ツカミの端役に川藤幸三と、関西の著名人が出演している。

今回のストーリーはその名刺詐欺の男を見つけ出しキリ取るところからから始まる。その名刺詐欺の男のおじきというのが、大阪近郊の都市で市長選を戦う弘田という現職市長だが、『ミナミの萬田銀次郎』と知った弘田は選挙でバラ撒く『実弾』の不足を補うため、銀ちゃんから1億の選挙資金を借りる事に。しかし、こうした『実弾戦』にも関わらず選挙情勢はライバル候補の峰岸の優勢に傾いていた。弘田の負けは銀ちゃんの1億が無駄になるという事を意味するにも関わらず、銀ちゃんはライバルの峰岸選挙事務所に1億円を持って訪ねる…。

今回の銀ちゃんのロジックは選挙戦でよく耳にする『実弾戦』が行われている現場ならどこでも適用できそうだ。最初の1億は自己資金で工面した銀ちゃんだが、金主さんも1億ともなると3日ほど要するらしく、追加の1億は珍しく、というか最初で最後だろうが、沢木組長から調達している。貸す銭もトイチなら借りる銭もトイチでキッチリ返すとは男らしい。愛車はダイムラー改めメルセデスSLクラス。ナンバーが27-34といつもの77-77とは違う。なお、端役出演の宇野ポテトだが、彼の演技と台詞はここ数作では最も濃い。(SS)


製作: 1995年 日本 93分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA 
製作: 
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 柳沢慎吾 / Shingo YANAGISAWA, 竹井みどり / Midori TAKEI, いしのようこ / Yoko ISHINO, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 宇野ポテト / Potato UNO, 芦屋小雁 / Kogan ASHIYA, 野村真美 / Mami NOMURA, 中山太吾朗 / Daigorou NAKAYAMA, トミーズ健 / Tommies KEN, 岡田千代 / Chiyo OKADA, 前田五郎 / Goro MAEDA
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

Friday, November 2, 2012

難波金融伝ミナミの帝王 #7 劇場版II 銀次郎vs整理屋 / The King of Minami #7



シリーズ7作目で劇場版第2弾の本作では、舎弟の竜也も携帯電話を持ち始めてフットワークが軽くなったよう。ツカミのシーンではまるで阪神優勝の際のそれのように道頓堀に飛び込むシーンからスタート。竜也に探偵の麻子は変わらずだが、今回は初代舎弟の竜一もストーリーに絡んでくる。

東京で5000万の貸し倒れにあい、神戸でも500万を持ち逃げされる目にあった初代舎弟の竜一。止む無く大阪に戻るも、銀次郎に合わせる顔もなく途方に暮れるばかり。神戸の一件の債務者の父親の工場を訪ねキリ取りしようとするも、会社は倒産しており『整理屋』と呼ばれる会社倒産処理のプロが入り込んでいた。その挙句に神戸で因縁のヤクザ者から刺されてしまう…。

いつも思うのだが、伏線のサブストーリーがそれなりに関連を持っていて、敵の悪党に結実するあたりの作り方が良くできて安心できる。今回も鬼の銀次郎は変わらずだが、最後の銀ちゃんはいつにも増しての『仏の銀次郎』っぷりに、こんな良い人にならなくてもいいと思うのは私だけだろうか。竜一が5000万の借金の担保に奪った土地の権利書が悪党をカタに嵌めるキーとなり、探偵の麻子も今回は艶のある活躍を見せ、沢木組長と広瀬がシリーズでは初めてヤクザらしい迫力を出し、最後はなかなか痛快な終わり方。悪党を除く皆が幸せになれて良かったよかったという感じだが、シノギ総額が2億円と悪党が可哀想なくらい絞り取る銀次郎でした。車は前回に引き続き濃紺のダイムラー・4ドアセダン。(SS)


製作: 1993年 日本 92分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
製作: 
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 竹井みどり / Midori TAKEI, 大森嘉之 / Yoshiyuki OMORI, 柳沢慎吾 / Shingo YANAGISAWA, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 梅垣義明 / Yoshiaki UMEGAKI, 渡辺哲 / Tetsu WATANABE, 日高久 / Hisashi HIDAKA, 原哲男 / Tetsuo HARA, 升毅 / Takeshi MASU, 岡田千代 / Chiyo OKADA
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

Wednesday, October 31, 2012

難波金融伝ミナミの帝王 #2 計画倒産 / The King of Minami #2



難波金融伝ミナミの帝王第2作目。前作同様、シリーズの基本線とは少々色合いが異なり、悪党と愛人のかなり長めの濡れ場や、刃物を交えたアクションシーンなどが満載。本作から沢木組組長役と組長補佐役として結城哲也と天田益男が出演している。

今回の案件はシリーズでも一二を争う悪党と言える証券マンの悪党を中心に展開。紙くず同様のゴルフ会員権販売で荒稼ぎするわ、愛人を使って男から金を騙し取るわ、銀次郎へヒットマンを雇うわで、挙句には題名通りの計画倒産で銀次郎を散々苦しめる。しかし、ここはさすがにミナミの鬼。これまたシリーズ随のエグさで攻めたて、若かりし頃の竹内力をしっかり堪能できる。今回から登場する沢木組もヤクザという立場を上手く利用して銀次郎の取り立てにしっかり組み込まれているのが面白い。今回の愛車は黒のシボレー・コルベットコンバーチブル。

本作では銀次郎がこの稼業に就くに至る経緯や過去の生い立ち、師匠との関係などが語られる。また、竜一のピンチに手を差し伸べるあたりなども後の作品ではあまり見られないシーン。最後は悪党の和歌山の実家まで乗り込むも、人情に厚い一面を見せる銀次郎でエンディング。とは言っても銀次郎のキリ取りは相変わらずの鬼の形相で期待を裏切らない。ミナミの鬼は少々エグーおまっせ!(SS)


製作: 1992年 日本 91分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
製作: 
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 柳沢慎吾 / Shingo YANAGISAWA, 竹井みどり / Midori TAKEI, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 藤田佳子 / Yoshiko FUJITA, 石井光三 / Mitsuzou ISHII
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

Monday, October 29, 2012

難波金融伝ミナミの帝王 #1 トイチの萬田銀次郎 / The King of Minami #1



言わずと知れた『ミナミの帝王』の映像版第1作目。原作は週刊漫画ゴラクに連載中の原作: 天王寺大原作・漫画: 郷力也漫画による同名漫画で、竹内力の代名詞かつ最大のヒット作となっている。ちなみに、二人は兄弟で郷力也は天王寺大の実兄にあたる。漫画は現在も連載中だが、こちらのシリーズは全60作製作され、公開当初はレンタルビデオ店でよく借りて観たものだが、根強いファンがいるのか、はたまた一定の視聴率が取れるのか、最近ではチャンネルNECOやCSの邦画チャンネルで頻繁に再放送されている。基本的に1話完結のストーリーであり、主人公の金貸し萬田銀次郎に竹内力、協力者の舎弟や探偵は数話毎に変わる。また、結城哲也が途中からレギュラー出演兼プロデューサーとして製作に参加しているためか、吉本芸人もしくは松竹芸人などの関西芸人の出演が非常に多い。

ストーリーの基本線は、以下のとおり。
 『ツカミのショートストーリー(以降の展開の伏線であることもしばしば)』 →
 『銀次郎のところへ金を借りに来る債務者達』 →
 『その債務者が何らかの理由により借金を返済をせずに飛ぶ』 →
 『銀次郎は債務者を追いかけてカタに嵌めようとする』 →
 『実は債務者が暗躍する悪党に騙されていたことを知る』 →
 『とりあえずその悪党へ挨拶へ出向きご挨拶』 →
 『悪党に「わしの借金返せ」と言うものの足蹴に断られ、口上を述べて帰る』→
 『探偵に「なぁ〜銀次郎さぁん、何とかならへんの〜?」と言われる銀ちゃん』 →
 『「取れるところから取ったる。ただし、儲けは折半でっせ。」と債務者に言う』 →
 『その悪党をカタに嵌めてキッチリとキリ取る』 →
 『モロモロの経費含めて◯◯万がわしの取り分。残りはあんたの取り分や』 →
 『債務者の借金をチャラにした挙句、出直しの為の金まで渡す』 →
 『相生橋の上でのラストシーン〜エンディング曲「欲望の街 (唄: 竹内力)」』

記念すべき第1作目の本作では、初代舎弟の坂上竜一役に柳沢慎吾、探偵の矢吹麻子に竹井みどり、銀次郎の金主で師匠の矢吹金造に横山やすしを迎え、銀次郎の借金を頑として返さない町工場のおっさんのキリ取りと、複数の偽造手形で銀次郎に一杯食わせた坂田雅彦演じるヤクザ金融をカタにハメるストーリー。ちなみに、この坂田雅彦もシリーズ初期の常連で、本作の濡れ場では背中のモンモンを踊らせている。また、今回の銀次郎の愛車は前後オーバーフェンダーでハードチューンしたケーニッヒと思しきシルバーのBMW3シリーズ。

若き日の竹内力が凄まじいカッコ良さ。さすがは当時の『とれんでぃドラマ』などに出演していただけあって、今の貫禄ある雰囲気とはまた違うキレを感じる知的なミナミの鬼・萬田銀次郎を見事に演じ切っている。しかし、竹内力もこの『ミナミの帝王』や『仁義』に出会わなければ、違う役者人生を歩んでいたに違いない。本作は幾つかのストーリーで構成されており、結城哲也も未出演でエンディングも違う、いわばシリーズの基本形がまだ出来上がってない頃の作品で、前述の『基本線』とは少々異なる。ちなみに、銀次郎と麻子の濡れ場は本作が最初で最後。横山やすしも最初で最後の出演をしており、発売当時のビデオパッケージのクレジットには『横山やすし完全復帰作品』と銘打たれていたほどだが、演技というか何というか、例えば水野晴郎のそれと同様で少々目に痛い。(SS)


製作: 1992年 日本 87分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
製作: 
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 柳沢慎吾 / Shingo YANAGISAWA, 竹井みどり / Midori TAKEI, 横山やすし / Yasushi YOKOYAMA, 坂田雅彦 / Masahiko SAKATA, 杉原美輪子 / Miwako SUGIHARA
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD