初期のシュワルツネッガー主演作品にはどうしようも無い駄作が多かったが、本作はその境界線上に位置する微妙な作品。決してシュワルツネッガーが悪いのではないが。冒頭のロシアンサウナのシーンはシュワルツネッガーの素晴らしい肉体を披露するためのシーンだろう。それ以外の意味を見出すのは難しい。熱々に焼けた石を無慈悲な表情で握る意味も、全裸の女性が闊歩する混浴サウナの設定も全く意味不明。しかし、冒頭の15分ほどでストーリーのバックグランドは全て説明されるので見逃してはならない。そして、国外逃亡した麻薬密売人を追うべく、アメリカへ旅立つ。迎えるシカゴ警察の刑事はジェームス・ベルーシ演じるリジック刑事。作品が作られた時代は米ソ冷戦末期。東西に表面的理解の相互差異が2人の刑事によって表現されているが、そこに思慮深さは微塵も感じられない。
至極単純なストーリー。東西冷戦における典型的ロシア人感。しょうもないヤンキージョークの羅列。見所感は少ないが、若き頃のシュワルツネッガーと、ユルイ刑事役を演じるジェームス・ベルーシの対比がそれなりに面白い。リチャード・ブライトはチョイ役ながら落ち着いた先輩刑事を存在感ある演技で魅せる。ちなみにAmazonのレビューによると、本作はモスクワの赤の広場で撮影を許可された初めてのアメリカ映画だそうで。(SS)
製作: 1988年 アメリカ 105分
監督: ウォルター・ヒル / Walter HILL
製作:
出演: アーノルド・シュワルツェネッガー / Arnold SCHWARZENEGGER, ジェームス・ベルーシ / James BELUSHI, リチャード・ブライト / Richard BRIGHT, ローレンス・フィッシュバーン / Laurence FISHBURNE
ジャンル: サスペンス, アクション, クライム
鑑賞方法: DVD, IMAGICA BS
製作:
出演: アーノルド・シュワルツェネッガー / Arnold SCHWARZENEGGER, ジェームス・ベルーシ / James BELUSHI, リチャード・ブライト / Richard BRIGHT, ローレンス・フィッシュバーン / Laurence FISHBURNE
ジャンル: サスペンス, アクション, クライム
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