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Tuesday, July 17, 2012

トランスポーター 2 / The Transporter 2

★★★☆☆

合法違法を問わずどんな品物も正確に運ぶプロの運び屋の活躍を描いた『トランスポーター』の続編。プロの運び屋フランクは、今回もやばい品物を運んでいるのか、と思ったら高級車の運転手として6歳の少年の送り迎えという、簡単な仕事を引き受けていた。舞台は前作の南仏からアメリカのフロリダへと移る。

フランクは裕福な家庭の一人息子ジャックの送迎という平凡な仕事についていた。送迎の車内ではジャックとなぞなぞを言い合う、平凡ながらも平和な『運び屋』の仕事だが、フランクはどこか満足しているように見えた。ある日、ジャックを予防接種のため送迎して欲しいと頼まれたフランクは、ジャックとともに病院を訪ねた。しかし、病院にはいつもの受付嬢も掛かりつけの先生も居ない。不穏な空気にジャックが気づいた時、両手にマシンガンのセクシーな女の殺し屋が現れ、ジャックが奪われてしまう…。

彼の運び屋のプロとしての3つの原則: 1. 契約厳守。2. 名前は聞かない。3. 依頼品は開けない、はどこかへ行ってしまったようで、今回の原則はシートベルトを締める、とかそういう普通の事になってしまった。そして、前作よりもパワーアップしたカーアクションだがチープなCGも相まって少々やり過ぎ感も否めない。それと呼応するように、フランクのアクションシーンもパワーアップしているが、こちらはまぁ見られる。フランスの警部補が現れると突如コメディータッチになる展開はリュック・ベッソンの『タクシー』にどことなく雰囲気が似ているのは気のせいか。全体的に可もなく不可もなく、シリーズ物の中盤作品によくある、前回作品を上回ろうとして頑張ったが、少々裏目に出てしまったという作品。(SS)


原題: Le Transoporteur 2
製作: 2005年 アメリカ, フランス 88分
監督: ルイ・ルテリエ / Louis LETERRIER
製作: リュック・ベッソン / Luc BESSON
出演: ジェイソン・ステイサム / Jason STATHAM, フランソワ・ベルレアン / Francois BERLEAND
ジャンル: アクション, クライム
鑑賞方法: Movie Plus

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エグゼクティブ・デシジョン / Executive Decision

★★★★★

カート・ラッセル主演のハイジャックアクション。主演級の役を演じる俳優としてはスティーヴン・セガールも出演しているが、前半であっさり居なくなってポカーンとする。しかし、その後は観る者を全く飽きさせない展開が連続する。

アテネ発ワシントン行きの旅客機が毒ガス兵器を機内に持ち込んだテロリストによってハイジャックされた。ハイジャック犯は獄中の指導者たちの開放を要求。アメリカ政府は毒ガス兵器が首都ワシントンD.C.の上空で使用される事を避けるため、ハイジャック機を撃墜する決断の検討を開始する一方、軍の特殊部隊による、ハイジャック犯の制圧と乗客救助のために、空中からジャンボ機に舞台を送り込む作戦を決行する。

ストーリのほとんどは狭く暗い旅客機内で展開されるのだが、とにかく飽きさせない工夫で溢れ、アイデアがてんこ盛りの良質な脚本。空中でのジャンボ機への乗り込み、毒ガス兵器の解除、揺れる飛行機、客室の外で密かに活動する特殊部隊、キャビン・アテンダントのみならず乗客も巻き込んで、ハイジャック犯を追い詰めていく。しかもタイムリミット付き。最後の最後まで飽きずにテンポよく、ハラハラ・ドキドキ感を楽しめる上質な娯楽映画。ラストシーンはどこかの映画のエンディングと被っているような気がするが、ニヤリとさせるいい纏め方だと思う。(SS)


製作: 1996年 アメリカ 132分
監督: スチュアート・ベアード / Stuart BAIRD
製作: 
出演: カート・ラッセル / Kurt RUSSEL, スティーヴン・セガール / Steven SEGAL, ハル・ベリー / Halle BERRY, ジョン・レグイザモ / John LEGUIZAMO
ジャンル: サスペンス, アクション
鑑賞方法: DVD

トランスポーター / The Transporter

★★★☆☆

リュック・ベッソン製作・脚本でカーアクションといえば『タクシー』を思い出すが、本作もどことなく似たような雰囲気の作品。合法違法を問わずどんな品物も正確に運ぶプロの運び屋フランク。彼のプロとしての原則は3つある。1. 契約厳守。2. 名前は聞かない。3. 依頼品は開けない。この3つを厳守することで、運び屋の世界で名声を得ていた。そんな彼の元に新たな依頼が入った。タイガービールを飲む顧客から正確な積荷の詳細を聞くフランク。時間キッチリに荷物を受け取り、いつもどおり愛車のBMW735で目的地へと向かったが、『荷物』はどうやら生きている人間らしい。悩んだフランクだったが、仏心からか遂に自らのルールを破り、バッグを開けて『荷物』に飲み物を与えてしまう。しかし、これが全てのトラブルの原因だった…。

『タクシー』は正義感の強いドライバーが違反の数々を棒引きにしてもらう代わりに警察と組んで悪者退治をする、といった感じの話だが本作も雰囲気は似たようなものだ。だからと言って、決して二番煎じの作品ではなく、お約束のカーアクションにフランクを演じるジェイソン・ステイサムの生身のアクションと、時にユーモアを織り交ぜ、テンポの良いストーリー展開で気持よく鑑賞できる。

結局スー・チー演じるライは『荷物』になる必要があったのか、もう1個のコンテナは何処へ行ったのか、など気になる事が幾つかあるが、この手の娯楽映画ではそういう事は気にすまい。作中でやたらと露出するタイガービールの画と、アジア系悪者でお馴染みのリック・ヤンの化粧が濃すぎて残像が脳みそから離れない。(SS)


原題: Le Transoporteur
製作: 2003年 アメリカ, フランス 93分
監督: ルイ・ルテリエ / Louis LETERRIER
製作: リュック・ベッソン / Luc BESSON
出演: ジェイソン・ステイサム / Jason STATHAM, スー・チー / Shu QI, フランソワ・ベルレアン / Francois BERLEAND, リック・ヤン / Ric YOUNG
ジャンル: アクション, クライム
鑑賞方法: Movie Plus

 ブックオフオンライン

Monday, July 16, 2012

セックスと嘘とビデオテープ / Sex, Lies and Videotape

★★☆☆☆

本作でカンヌ映画祭パルムドールに輝いた、スティーヴン・ソダーバーグの監督デビュー作品。弁護士のジョンとアンの夫婦は、実はセックスレスで夫のジョンはアンの妹であるシンシアと不倫関係にあった。そんな夫婦の元を訪ねたジョンの大学時代の旧友グレアム。一見大過のない日常を過ごしているかに見えるアンとシンシアに対してグレアムが向けるビデオカメラは、彼女たちの自己に潜む内面が浮かび上がせていく。

グレアムを演じるジェームス・スペイダーの演技が何とも言えない雰囲気を醸しだしており、嘘に満ちたジョン、アン、シンシアの関係に静かにくさびを打ち込むストレンジャーの役を見事に演じきっている。ストーリーは淡々と流れるのみで、これといった掴みも無ければ山場も無く、最後もそれなりハッピーエンド。このあっさりとした演出は評価の分かれるところだが、冒頭の道路の路面が流れるシーンから何故か本作に引き込まれていくのを感じた。どうでもいい事だが、ピーター・ギャラガーとローラ・サン・ジャコモの不倫カップルの眉毛が濃すぎるのが目に痛い。せめて片一方はもう少し薄くても良いのに。(SS)


製作: 1989年 アメリカ 100分
監督: スティーヴン・ソダーバーグ / Steven SODERBERGH
製作:
出演: アンディー・マクダウェル / Andie MacDOWELL, ジェームス・スペイダー / James SPADER, ピーター・ギャラガー / Peter GALLAGHER, ローラ・サン・ジャコモ / Laura San GIACOMO
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: IMAGICA BS


 HMVジャパン CD DVD セブンネットショッピング

Sunday, July 15, 2012

クレオパトラ / Cleopatra

★★☆☆☆

レンタルするにせよ購入するにせよ、なかなか手が動かなかった本作だが、昼下がりのNHK-BSで4時間4分のロングバージョンで鑑賞することが出来た。ストーリーはタイトル通り、エリザベス・テイラー演じるクレオパトラの半生を描いた歴史スペクタクル作品。

当時の制作費が4400万ドル、現在の貨幣価値に直すと約3億ドル以上(Wikipediaより)と、まさに、映画が娯楽の王様でありハリウッドがその隆盛を極めた時代に作られた作品であろうことが、巨額の制作費からのみならず様々なシーンの端々から見て取れる。数千人のエキストラと超巨大なセット、今ではおおよそ再現不可能と思われる、超長回しで撮影されたクレオパトラのローマ訪問シーンはその象徴であろう。他にも、数百隻の軍艦が海上での闘いに挑むシーンや巨大な建造物など、今ではCGで処理してしまうところを全てセットとフィルムで再現し、妥協無く精細に仕上げた映像は、見応え充分。

まさに豪華絢爛の大迫力映像。しかし裏を返すとそれだけの映画でもある。ストーリーには山場も無く、涙や感動、笑いを誘うシーンもなく淡々と進行するのみ。クレオパトラとローマ帝国の歴史に興味がない人には少々辛い。素晴らしい映像は堪能できるが、素晴らしいストーリーには出会えない、そんな映画だ。(SS)


製作: 1963年 アメリカ 244分
監督: ジョセフ・L・マンキウイッツ / Joseph L. MANKIEWICZ
製作: ジョセフ・L・マンキウイッツ / Joseph L. MANKIEWICZ
出演: エリザベス・テイラー / Elizabeth TAYLOR, レックス・ハリソン / Rex HARRISON, リチャード・バートン / Richard BURTON, ケネス・ヘイ / Kenneth HAIGH
ジャンル: ヒストリー, 戦争, スペクタクル
鑑賞方法: NHK-BS



Lifestyle システム

ソニーストア

Thursday, July 12, 2012

キック・アス / Kick-Ass

★★☆☆☆

スパイダーマンやX-MENなどのアメリカン・ヒーローものだと思って観ると痛い目にあう。超ハードで無慈悲な殺戮シーンもあればコメディーもありアクションもある。しかも殺しまくるのは高校生や小学生の可愛い女の子…。

アメコミ好きのN.Y.の高校生デイヴは、ある日ネットでウエットスーツとマスクを購入。ヒーロー『キック・アス』として街のパトロールに出た。だが、デイヴはその初日で、街のチンピラにボコボコにされ重傷を負ってしまう。ところが、退院したデイヴは懲りることなく『キック・アス Ver. 2.0』としてパトロールを再開。そして、あるチンピラの喧嘩で体を張った様子を野次馬により動画サイトにアップされた事から一躍話題の人に。ある日、高校でお気入りの女の子からメールで依頼された件で、ヤクの売人を訪ねたキック・アスだが、逆に殺されかけてしまう。しかし、その窮地を救ったのは、キック・アスとは別次元の強さを誇るヒーロー『ビッグ・ダディ』と、彼の娘で産まれながらに殺人マシーンとして育てられた『ヒット・ガール』だった。

観ている自分も評価が別れてしまうほど本作の内容は強烈。11歳の少女による容赦無い殺戮。しかもマスクを被ったヒット・ガールがタレ目な感じでやたら可愛いときてる。キック・アスも考えて見れば普通の高校生だが、ガトリングガンを連射して敵を殺しまくる。コメディータッチのシーンも多いが、バイオレンスシーンでは笑い要素を一切除外して、妥協の無い映像に仕上げている。そういう意味ではきちんと作られたバイオレンス映画である一方、我が娘を私的な復讐のために殺人マシーンとして育てる父親、父のためならと何の躊躇いもなく殺害を行う11歳の少女。そこには既存のアメコミが持つ、勧善懲悪や貫かれた正義といったものは存在せず、ストーリーのモラルが破錠している。

私的レビューとしては、上記の解釈如何によって2つ星か4つ星に分かれるのだが、やっぱりいくら可愛いと言っても、11歳の女の子にR15+レベルの殺害をさせるシーンが頻発するようでは、やっぱり好きになれないという結論。全体の完成度は高いが、続編の存在を露骨に匂わせるラストシーンだけは少々頂けない。(SS)


製作: 2010年 イギリス, アメリカ 117分
監督: マシュー・ヴォーン / Matthew VAUGHN
製作: マシュー・ヴォーン / Matthew VAUGHN
出演: アーロン・ジョンソン / Aaron JOHNSON, クロエ・グレース・モレッツ / Chlo Grace MORETZ・クリストファー・ミンツ=プラッセ / Christopher MINTZ-PLASSE, ニコラス・ケイジ / Nicolas CAGE, マーク・ストロング / Mark STRONG,
ジャンル: アクション, R15+, コメディー, クライム
鑑賞方法: 映画館, DVD


Tuesday, July 10, 2012

告白 (映画) / Confessions (film)

★★★★☆

湊かなえのデビュー作にして発売年度の『週刊文春ミステリーベスト10第1位』『本屋大賞』などを受賞した同名のベストセラーを映画化した復讐サスペンス。

一人娘を事故で失った中学校の女性教師、森口悠子は終業式のホームルームで生徒にある事を告げた。一人娘の死は事故死ではなく殺されたのだと。森口は犯人である少年Aと少年Bを指し示し、娘が死に至るまでの顛末を静かに語りはじめた。そして、少年法によって守られた二人の罪の償いは警察に委ねず、代わりに彼らに恐ろしい復讐を仕掛けたと…。

森口の復讐劇が森口本人、少年AとB、その母親やクラスメイトと事件に関わる人間達の視点から語られる。原作の第1章『聖職者』が全章中、最も秀逸な内容であるのと同様に、本作も冒頭の30分を費やして緊迫感のある映像に仕上げているが、以降の各人の告白も相当な完成度だ。また、松たか子や木村佳乃の演技も素晴らしいのだが、少年Aを演じる西井幸人の真っ直ぐな演技が素晴らしく、少年Aが抱える心の闇と屈折した心の情景を見事に表現している。

ダン・ブラウンやトマス・ハリスなど、映画とその原作の両方を見た作品においては、概ね原作の方が素晴らしく、映像化するとどうしても端折ってしまう部分などがあって幻滅するものだ。本作のラストシーンは原作と異なり映画らしい纏め方で、個人的にはあまり好きではないが、全体としては原作の完成度に負けない作品となっている。そして原作同様、見終わった後の胸糞の悪さも相当なものだ。(SS)


製作: 2010年 日本 106分
監督: 中島哲也 / Tetsuya NAKAJIMA
製作: 
出演: 松たか子 / Takako MATSU, 西井幸人 / Yukito NISHII, 木村佳乃 / Yoshino KIMURA, 岡田将生 / Masaki OKADA, 藤原薫 / Kaoru FUJIWARA, 橋本愛 / Ai HASHIMOTO
ジャンル: R15+, サスペンス
鑑賞方法: DVD