シリーズ第22作目は『特別編』と銘打たれた作品。1995年製作の本作はケイエスエスに加えてよみうりテレビが共同製作としてクレジットされている。銀ちゃんの取り巻く面々は少々画が異なる。舎弟は久々に柳沢慎吾演じる竜一が復帰。探偵は麻子&涼子でいつものとおりなのだが、探偵の舎弟っぽい扱いの役柄のキョウヘイ役として中山太吾郎なる俳優が出演している。ツカミでは竜一がつまらない『名刺詐欺』に引っ掛かり、しばらく出演していなかったのにも関わらず、全く成長していないところを見せる。その名刺詐欺をしでかした男にトミーズ健、ツカミの端役に川藤幸三と、関西の著名人が出演している。
今回のストーリーはその名刺詐欺の男を見つけ出しキリ取るところからから始まる。その名刺詐欺の男のおじきというのが、大阪近郊の都市で市長選を戦う弘田という現職市長だが、『ミナミの萬田銀次郎』と知った弘田は選挙でバラ撒く『実弾』の不足を補うため、銀ちゃんから1億の選挙資金を借りる事に。しかし、こうした『実弾戦』にも関わらず選挙情勢はライバル候補の峰岸の優勢に傾いていた。弘田の負けは銀ちゃんの1億が無駄になるという事を意味するにも関わらず、銀ちゃんはライバルの峰岸選挙事務所に1億円を持って訪ねる…。
今回の銀ちゃんのロジックは選挙戦でよく耳にする『実弾戦』が行われている現場ならどこでも適用できそうだ。最初の1億は自己資金で工面した銀ちゃんだが、金主さんも1億ともなると3日ほど要するらしく、追加の1億は珍しく、というか最初で最後だろうが、沢木組長から調達している。貸す銭もトイチなら借りる銭もトイチでキッチリ返すとは男らしい。愛車はダイムラー改めメルセデスSLクラス。ナンバーが27-34といつもの77-77とは違う。なお、端役出演の宇野ポテトだが、彼の演技と台詞はここ数作では最も濃い。(SS)
製作: 1995年 日本 93分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
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出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 柳沢慎吾 / Shingo YANAGISAWA, 竹井みどり / Midori TAKEI, いしのようこ / Yoko ISHINO, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 宇野ポテト / Potato UNO, 芦屋小雁 / Kogan ASHIYA, 野村真美 / Mami NOMURA, 中山太吾朗 / Daigorou NAKAYAMA, トミーズ健 / Tommies KEN, 岡田千代 / Chiyo OKADA, 前田五郎 / Goro MAEDA
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD
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