007は女王陛下のスパイなのか単なる人殺しなのか?。暴力と殺戮の嵐は前作とは比べ物にならない。007シリーズらしからぬジョークや遊び心も少ないストーリー。少々やり過ぎ感もあるが、前作で負ったキズが癒えない若きジェームス・ボンドの心象を代弁しているのだろう。しかし、本当は情報を聞き出さないと行けないのに、面と向かった瞬間に格闘スタート→相手が死亡ってなシーンが多い。本作品だけで一体何人逝ったことか。
ダニエル・クレイグが主演となってからの007シリーズは、これまでとは全く趣を変えてきた。前作もそうだが爆発するペンだとか、ワイヤーが仕込まれた腕時計だとかそんな感じの「スパイ小道具」は無し。とにかく肉体を駆使して暴れまくるのだがそのアクションシーンは見ていて爽快感がある。そしてラストシーンでは、一皮剥けた007がさらりと表現されている。
ダニエル・クレイグの007を2作品見た今改めて思うのは、彼の演じる最新のジェームス・ボンドが最高のジェームス・ボンドになりつつある、ということだ。(SS)
製作: 2009年 イギリス 106分
監督: マーク・フォースター / Marc FORSTER
製作: カラム・マクドゥガル / Callum McDOUGALL
出演: ダニエル・クレイグ / Daniel CRAIG, オルガ・キュリレンコ / Olga KURYLENKO, ジュディ・デンチ / Judi DENCH, ジェフリー・ライト / Jeffrey WRIGHT
ジャンル: アクション, スパイ, サスペンス, 007
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