1996年製作のシリーズ第19作目は劇場版第9作目。探偵は麻子に涼子のいつものコンビ。舎弟は今回が最後の出演となる宮谷信也演じるリョータ。本シリーズでプロデューサー兼沢木の親分役として出演している結城哲也のチャンバラトリオで仲間の南方英二や、当時アニマル梯団で宮谷信也の相方であるモンキッキー、詐欺師役で山田雅人など、本作は芸人祭りの様相を呈している。
今回は骨董品店を営業するギャンブル狂いで銀ちゃんの債務者である植木が空き巣の被害に会うのだが、損害保険会社の悪徳調査員と結託し架空の動産損害保険金1000万円を請求するも、900万以上を悪徳調査員に取られてしまう。困り果てた植木はロスアンゼルスへ高飛びしてしまい、萬田金融一同も植木の足取りを追う…。
シリーズ第4作におけるフィリピン以来の海外ロケ敢行作品で、銀ちゃんがロスまで追い立てるも債務を払うアテの一切無い植木から取れないので、悪徳調査員からキリ取るという話。しかし、ロスまで行ってもド派手なスーツを着こむ銀ちゃんとリョータの浮きっぷりが激しい。そういえば、フィリピンでも派手な格好だったが、今の時代なら空港のセキュリティ・ゲートを通過できないとみた。肝心のキリ取りだが、銀次郎の債務を払うための努力を全くしなかった植木に対して、保険金をかすめ取った悪徳調査員をカタに嵌めるというのも少々筋が違うところ。しかし、止めときゃ良いのに、欲の皮の突っ張っらせてしまった悪徳調査員は最後にきっちりカタに嵌められる。愛車は引き続きメルセデスSLクラスで、エンディングは相生橋でのショートコントとストップモーション。これを見るとホッとするのは私だけではあるまい。(SS)
製作: 1996年 日本 82分
製作:
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 宮谷信也 / Shinya MIYATANI, 竹井みどり / Midori TAKEI, いしのようこ / Yoko ISHINO, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 宇野ポテト / Potato UNO, 山田雅人 / Masato YAMADA, 石井愃一 / Kenichi ISHII, 徳田尚美 / Naomi TOKUDA
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD
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