★★☆☆☆
シリーズ第5作目にして最終作の本作は、群馬県沼田市という海のない少々地味な場所を舞台にして、コミカル路線を若干強めにして片山刑事の活躍を描く。マドンナには鈴木保奈美と賀来千香子を真咲姉妹として起用しているが、二人とも本作が本格的な映画デビュー作で、全編にいたってレオタード姿のシーンが多く、特に鈴木保奈美は演技がまるで素人なのだが、それを補うためか否か、今は懐かしい超ハイレグの姿で踊りまくっており、デビュー作兼PR映像かと思わせる内容。
ストーリー的には凝ったところも無ければ、これといった見所も無いので、説明は割愛するが、最終話としては少々残念な出来と言わざるを得ない。思うに、シリーズ第3作目の『潮騒の詩』が本シリーズの頂点に位置する作品で、それ以降は下り坂。武田鉄矢が主演兼脚本(クレジットは片山蒼)で全作の原案並びに脚本を手掛けているのだが、プロの脚本家を入れて武田の負担を下げるなど、もう少し気合いを入れて製作すれば、寅さんシリーズのようなロングシリーズに化けたかもしれず、そういう意味では勿体無い。裏を返せば、全国を興行行脚する片山刑事の活躍をもっと見たかったのだが…。印象的なラストシーンが巷ではそれなりに高評価を受けているようだが、過剰演出で個人的には特に思うところはない。(SS)
製作: 1987年 日本 98分
監督: 杉村六郎 / Rokurou SUGIMURA
製作:
出演: 武田鉄矢 / Tetsuya TAKEDA, 賀来千香子 / Chikako KAKU, 鈴木保奈美 / Honami SUZUKI, 井川比佐志 / Hisashi IGAWA, 村井国夫 / Kunio MURAI, 野村将希 / Masaki NOMURA, 小林桂樹 / Keiju KOBAYASHI
ジャンル: ドラマ, アクション, コメディ
鑑賞方法: DVD
しかし、よくよく見るとこのジャケット写真がすごい。今となっては賀来千香子も鈴木保奈美も絶対に拒否すると思われる。そう意味では貴重なショット。
No comments:
Post a Comment