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Saturday, January 12, 2013

デンジャラス・ラン / Safe House

★☆

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『デンジャラス・ラン』と邦題が付けられた本作は、南アフリカにある『隠れ家 ― Safe House』と呼ばれるCIAの秘密施設に、ある凶悪犯罪者が連行されてくるところから始まる。ちなみに、原題は『Safe House』。主演の凶悪犯罪者トビン・フロスト役に名優デンゼル・ワシントン。新米のCIAエージェント、マット・ウェストン役にライアン・レイノルズを迎え、本作に似た色のジェイソン・ボーン・シリーズのスタッフが送る、アクション・サスペンス作品。

アフリカ大陸の最南端、南アフリカ共和国にあるCIAの隠れ家の管理人である新米CIAエージェントのマットは、退屈極まりない管理人の仕事に辟易していた。そんなある日、隠れ家にある男が連行されてくることに。彼の名はトビン・フロスト。CIA史上最高のエージェントとして、敵の洗脳および心理戦では最高レベルの技術を持ちながら、10年前にCIAと決別した後は、各国の機密情報売買などの犯罪に手を染めたため、各国の情報組織から追われている。そのトビン・フロストがCIAの尋問チームによって隠れ家に収容されたその刹那、極秘の隠れ家が何者かに襲撃される。尋問チームは襲撃犯によって壊滅、マットはたった一人で拘束されたトビンを引き連れて決死の脱出と襲撃犯からの逃亡を試みる…。

オープニングのツカミ、隠れ家への襲撃からその後の逃亡と、息をつく暇もないとは言わないが、良いテンポで展開しそれなりの緊張感をもって中盤から後半へなだれ込む。意図的な粗めの画像処理のせいだろうか、緊張感が増幅されているように感じる。歳を重ねたデンゼル・ワシントンの重厚な演技が元CIAエージェントという役に良くハマっており、共演の若いライアン・レイノルズとの対比が良く効いているが、『CIA史上最高のエージェントで心理戦のエキスパート』と散々煽りながら、実際そのようなシーンは少なく期待していた向きには残念なストーリー。ロバート・パトリックが前半に出演しているが、歳を重ね太ったせいか、CIAの尋問チームという汚れ役にはもはや不向きかと。個人的な想像とは異なるし、続編を匂わせているかのようなエンディングで最後は少々切れが悪いが、アクション・サスペンスとしてはほどほどの秀作。(SS)


製作: 2012年 アメリカ 115分
監督: ダニエル・エスピノーサ / Daniel ESPINOSA
製作: 
出演: デンゼル・ワシントン / Denzel WASHINGTON, ライアン・レイノルズ / Ryan REYNOLDS, ヴェラ・ファーミガ / Vera FARMIGA, ブレンダン・グリーソン Brendan GLEESON, サム・シェパード / Sam SHEPARD, ルーベン・ブラデス / Ruben BLADES, ノラ・アルネゼデール / Nora ARNEZEDER,ロバート・パトリック / Robert PATRICK
ジャンル: CIA, サスペンス, アクション
鑑賞方法: Blu-ray

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