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Sunday, February 10, 2013

テルマエ・ロマエ (映画) / Thermae Romae (film)



ヤマザキマリの同名人気漫画を映画化した作品。古代ローマの浴場 ― テルマエの設計技師であるルシウス・モデステュスが現代の日本にタイムスリップする事で巻き起こす騒動を描くコメディ・ファンタジー作品。コミカルな役を演じる主演に阿部寛とヒロインに上戸彩。さすがに古代ローマをテーマにした作品らしく、北村一輝、宍戸開、市村正親に竹内力と濃い顔ぶれが並ぶが、竹内力は何故か日本人役。

生真面目で古風な設計しかできない古代ローマの浴場設計技師ルシウスは、ふとしたきっかけでローマの公衆浴場から21世紀の日本の銭湯に突然タイムスリップしてしまう。そこでルシウスは目にしたものは、お風呂を便利に楽しくするために多くの工夫が施された設備であり、ローマのテルマエでは決して有り得ないものであった。その後あることをきっかけに古代ローマに舞い戻ったルシウスは、日本の銭湯で得たアイデアを元に新しいテルマエの設計を行ったところこれが大好評。その後も幾度と無く古代ローマと現代日本を往復し、次々と新しいアイデアをローマのテルマエに導入したルシウスの高まる名声は、遂に時のローマ皇帝の耳にも届き…。

古代ローマの銭湯のアイデアは現代日本の銭湯から得ていた!という、『神々の指紋』的なキャッチなテーマが観る意欲を掻き立てる。とは言え、シナリオ自体は相当にコメディ方面に振ってあるが、歳を重ね生真面目役が似合ってきた阿部寛が見事に乗っかっており相当に笑える。一方、前半のアップテンポで心地良い展開が後半では一変、とまでは言わないが、少々笑いを抑えつつ真面目な、言い方を変えると冗長な展開になるのが残念。次回作を匂わせるラストの切れ方は嫌いではないが、皇居のお堀にでもタイムスリップしたのだろうか。風呂が全然関係ないところにも移動するのかと、一貫性に関する疑問が湧いてきたがコメディだからまぁ許そう。ストーリー以外の仕込みネタで笑いを取ろうとするTVっぽく映画らしくないところは、好き嫌いが別れるところ。(SS)


製作: 2012年 日本 108分
監督: 武内英樹 / Hideki TAKEUCHI
製作: 
出演: 阿部寛 / Hiroshi ABE, 上戸彩 / Aya UETO, 北村一輝 / Kazuki KITAMURA, 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 宍戸開 / Kai SHISHIDO, 笹野高史 / Takafumi SASANO, 市村正親 / Masachika ICHIMURA, キムラ緑子 / Midoriko KIMURA
ジャンル: コメディ, ファンタジー
鑑賞方法: Blu-ray

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