個人的に格好いい俳優部門でかなり上位のジョージ・クルーニーを主演に据えたクライム・サスペンス。独特の顔を傾げながらの演技をするクルーニーが、口数の少ない裏稼業の男を淡々と演じている。
主人公の生業はどうやらスナイプや銃の製作のようだが、別に解説が有るわけでないし、何故命を狙われているのか、何故北欧に居たのか、依頼者や協力者は誰なのか、等々最後に至るまで背景の説明はほとんど無い。ただ、裏の世界に生きる職業的テロリストである彼の仕事が、余計な台詞も派手なアクションもそこそこに、淡々と映像に映し出されていく。依頼された銃を製作する場面はやたら描写が細かく、モノづくりが好きな私にとっては好きなシーンの一つだが、前述のとおりのあっさりしたストーリー進行もあって、万人受けする映画では無いことは確か。
デューク東郷ほど自分を律した機械的殺人者では無いにしても、クルーニー演じる主人公が必然的に抱える不休の緊張感は観る者にも十分伝わってくる。イタリアの田舎を舞台にした映像は美しく、ストーリーも良いのだが「ラスト・ターゲット」という邦題が至極残念。このタイトルを考えた人は映画を見ずに考えたとしか思えない。(SS)
製作: 2011年 アメリカ 105分
監督: アントン・コルベイン / Anton CORBIJN
製作:
出演: ジョージ・クルーニー / George CLOONEY, ヴィオランテ・プラシド / Violante PLACIDO, テクラ・ルーテン / Thekla REUTEN
ジャンル: クライム, サスペンス
鑑賞方法: Imagica BS
製作:
出演: ジョージ・クルーニー / George CLOONEY, ヴィオランテ・プラシド / Violante PLACIDO, テクラ・ルーテン / Thekla REUTEN
ジャンル: クライム, サスペンス
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