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Wednesday, August 29, 2012

インディー・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国 / Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull



シリーズ前作の「最後の聖戦」から19年。年老いたインディー・ジョーンズにこれまた年老いたマリオンがレイダース以来の再開を果たす、シリーズ最終作。

出演時のハリソン・フォードは既に66歳でマリオン役のカレン・アレンも55歳。演技に円熟味は増しつつも、もうアクションは無理だろうと思いつつ見始めたが、本シリーズお約束のオープニングであるパラマウント映画の会社ロゴの山と実際の場面がオーバーラップしてくると不思議にワクワクした気持ちになってくるのは、長年に渡って本シリーズが築きあげてきた成果だろう。そして冒頭のシーンからこれまたお約束の掴みのアクションが始まる。が、今回はさすがにネタ切れか、冷蔵庫に入って吹き飛ばされるシーンは余りにも貧相。「魔宮の伝説」のトロッコシーンを彷彿させる、ジャングルでのカーチェイスアクションや絶壁の際で繰り広げられるカーチェイス、これまた「魔宮の伝説」を思い出させる、滝から落ちるシーンは見事ではあるが、しかし、CGが進化した現代のインディージョンズには前作までが持っていた「リアリティ」が無い。

「リアリティ」と言っても、映画だし本当じゃないのは知っている。しかし、アークや聖杯といった前作に出てきた様々なお宝は、実はこの世のどこかに埋もれてそう、といギリギリの「リアリティ」が有ったし、それがシリーズ一連の生命線だったと思う。その線を超えると、生身の人間が繰り広げるアドベンチャーじゃなくてSFになっちゃうみたいな。でも、今回のクリスタル・スカルは宇宙人の頭蓋骨。X-Fileを信じる向きには良いだろうが。幾つかのアクションシーンも同様で「あり得ないけど凄い」の向こうの「嘘」のエリアにある。とは言っても作品としてはそこまで悪くはないのだが、偉大なる前作、特に「レイダース」と「魔宮の伝説」に比べてしまうと、どうしてもそう思ってしまうのだ。(SS)


製作: 2008年 アメリカ 124分
監督: スティーブン・スピルバーグ / Steven SPIELBERG
製作: ジョージ・ルーカス / George LUCAS
出演: ハリソン・フォード / Harrison FORD, カレン・アレン / Karen ALLEN, シャイア・ラブーフ / Shia LaBEOUF
ジャンル: アクション, アドベンチャー
鑑賞方法: Blu-ray

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