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Monday, May 13, 2013

免許がない!



運転免許取得のために、撮影中の映画を中断して合宿教習所に通い始めた映画スターの悪戦苦闘ぶりを描いた本作は、ハードボイルドな2枚目役が良く似合う舘ひろしを主演に迎えつつコメディー色を強めに描き、大ヒットとなった作品。

人気映画スターの南条弘には一つだけ悩みがあった。それは免許がないということ。ある日の撮影で共演の女優に知られてしまったことから、南条は心機一転、合宿免許取得コースに入ることになった。ボロボロの教習所合宿所で自らの身分を隠し、本名の『南すすむ』で受講を開始するも、おじさん扱いをされ周囲の若者たちから浮いた存在となってしまう南条。そして迎えた初めての教習所内走行では派手な追い越しをやってのけ、教官にこっぴどく怒られてしまう…。

脚本自体が持つ面白さが特に秀逸で、これなら舘ひろしでも誰でも人を笑わせることが出来る。運転免許の取得という、恐らく殆どの人が経験したことがベースとなっているためか、一つ一つの笑いに共感できるのがいいところ。元AV女優の墨田ユキ演じるセクシー教官と懐かしのメロン組演じる女達のセクシーな色仕掛けが少々度を越しているが、全体的に過不足なくまとめられた質の良いコメディ作品。(SS)


製作: 1994年 日本 102分
監督: 明石知幸 / Tomoyuki AKAISHI
製作: 
出演: 舘ひろし / Hiroshi TACHI, 片岡鶴太郎 / Tsurutaro KATAOKA, 墨田ユキ / Yuki SUMIDA, 西岡徳馬 / Tokuma NISHIOKA, 江守徹 / Toru EMORI, 中条静雄 / Shizuo NAKAJO, 秋野太作 / Taisaku AKINO, 五十嵐淳子 / Junko IGARASHI, 石井愃一 / Kenichi ISHII
ジャンル: コメディ
鑑賞方法: DVD

Saturday, May 11, 2013

ボーン・レガシー / The Bourne Legacy



Amazonで『ボーン・レガシー』を検索する
2月17日以来、久々のレビュー投稿。大学卒業・海外旅行・再就職に引越しと色々バタバタしたが、生活環境も落ち着いてきたのでそろそろレビューを再開することに。ということで、復活一発目はお馴染み"ジェイソン・ボーン"シリーズの第4作目にあたる『ボーン・レガシー』。タイトルはシリーズ3部作の『ボーン・◯◯◯』を引き継いでいるものの、ストーリーにジェイソン・ボーンは全くといっていいほど登場せず、代わりに「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナーが新たな主人公アーロン・クロスを演じている。なお、本作の時系列的ポジションは、ジェイソン・ボーンが新聞記者にロンドンの駅で接触を試みていた時期となる。

ボーンと内部調査局のパメラによってCIAによる極秘プログラムが明るみに出ることを恐れたCIA本部国家調査研究所のリック・バイヤーは証拠隠滅のために全プログラムの抹消を命じる。一方、CIAによるアウトカム計画で生み出された最高の暗殺者アーロン・クロスは全プログラム抹消により迫るくる命の危険を察知し間一髪で逃げ延びる。アーロンは同様に命を狙われたアウトカム計画に関わった研究者のマルタを救い出すと、自身の体調維持に必要な薬を求めてフィリピンへと向かうが…。

鑑賞に当たっては注意が必要。本作は前作の続き物ではなく主人公も異なるのだが、過去のシリーズ3部作を見ていないとストーリーを理解するのは困難。いきなり本作をみてしまった人の悪評価は容易に想像できる。また、シリーズ3部作を観た人でも、前知識を一切持たずに見始めると、アーロン・クロスなる主人公に対する理解が映像と同時進行で付いてこない。というのもアーロンが誰であるかは作中の半ばまで明かされないため。私は、ジェイソン・ボーン役がマット・デイモンからジェレミー・レナーに変わったんだな、と思い暫く観てしまった。そういう意味では、シリーズ初心者にはお勧めできない。また、シリーズ3部作でみせたジェイソン・ボーン譲りの格闘戦の質の高さは変わらずだが、バイクアクションは映像も音楽も今ひとつといったところ。(SS)


製作: 2012年 アメリカ 135分
監督: トニー・ギルロイ / Tony GILROY
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出演: ジェレミー・レナー / Geremy RENNER, レイチェル・ワイズ / Rachael WEISZ, エドワード・ノートン / Edward NORTON
ジャンル: CIA, サスペンス, アクション
鑑賞方法: Blu-ray