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Thursday, May 8, 2014

横山秀夫サスペンス II (TV)



横山秀夫の短編ドラマ集第2弾は短編警察小説集の深追いより選ばれた4作品をドラマ化。今回は三ツ鐘署という地方の警察署を舞台に、谷原章介主演の『深追い』、北村一輝主演の『引き継ぎ』、小出恵介主演の『締め出し』、および三浦友和主演の『仕返し』の4作品で構成される。それぞれのドラマは独立したストーリーだが、同じ警察署を舞台にした物語であるだけに、4人の刑事それぞれにスポットを当てつつ展開する、一つの連続ドラマのようで、ふと太陽にほえろ!を思い出してしまった。

内容は、前作の横山秀夫サスペンスに続いて、期待を裏切らない面白さ。特に北村一輝主演の『引き継ぎ』は、犯人探し一辺倒の警察ドラマにあって異色の面白さで、北村一輝の持つ独特の存在感と、それにひけをとらない津田寛治の演じるキレた刑事が、共に物語を盛り上げている。この他の3作品も、これまでの警察ドラマとは似て非なる、警察内部の人間関係にスポット当てた秀逸なサスペンスドラマに仕上がっており、WOWOWドラマの面白さを感じつつ、改めて横山秀夫の原作小説の高い品質を思い知ることになる秀逸な短編ドラマ集。(SS)

製作: 2011年 日本 WOWOW
原作: 横山秀夫 / Hideo YOKOYAMA『深追い』
監督: 下山天 / Ten SHIMOYAMA
出演: 谷原章介 / Shosuke TANIHARA, 北村一輝 / Kazuki KITAMURA小出恵介 / Keisuke KOIDE, 三浦友和 / Tomokazu MIURA, 伊武雅刀 / Masatou IBU, 小木茂光 / Shigemitsu OGI, 鶴田真由 / Mayu TSURUTA, 佐藤二朗 / Jiro SATO, 津田寛治 / Kanji TSUDA, 螢雪次朗 / Yukijiro HOTARU, 本田博太郎 / Hakutaro HONDA, 小野寺昭 / Akirra ONODERA, 大杉漣 / Ren OSUGI, 金子ノブアキ / Nobuaki KANEKO, 市川実和子 / Miwako ICHIKAWA, 上原美佐 / Misa UEHARA, 温水洋一 / Yoichi NUKUMIZU, 今井雅之 / Masayuki IMAI, 志賀廣太郎 / Kotaro SHIGA, 若村麻由美 / Mayumi WAKAMURA, 古田新太 / Arata FURUTA, 戸次重幸 / Shigeyuki TOTSUGI, 中村靖日 / Yasuhi NAKAMURA, 山本浩司 / Hiroshi YAMAMOTO, 白石美帆 / Miho SHIRAISHI
ジャンル: サスペンス
鑑賞方法: DVD

Tuesday, March 25, 2014

下町ロケット (TV)



慶応大学法学部卒業後に元銀行員の経験を生かしたミステリー『果つる底なき』や半沢直樹シリーズなど、ヒット作を送り出し続ける池井戸潤の小説下町ロケットをWOWOWが映像化。ちなみに池井戸潤はAmazon.co.jpあ行の著者のベストセラー1位である。主演は何故かWOWOWドラマの主演最頻出俳優の三上博史。共演には渡部篤郎、寺島しのぶなど。

日本のモノづくり中小企業の一大集積地である東京都大田区。精密機械の製造を手掛ける佃製作所の2代目社長である佃は、主要取引先である京浜マシナリーから突然取引終了の通知を受ける。当面の運転資金を手当するためメインバンクに融資を申し込むが、業績見通しの不透明さから渋られてしまう。そこに追い打ちをかけるように、精密機械製造大手のナカシマ工業から佃製作所の主要製品に関する特許侵害で訴えられてしまう。メインバンクからの融資が無い状況下で、特許裁判が長期化すれば会社の倒産は避けられない状況まで追い込まれたそんな矢先、日本の重工業界を代表する帝国重工より佃製作所が保有する特許を20億円で買取りたいというオファーが舞い込む。20億という大金は直面する会社存続の危機を乗り切るには十分すぎるほどであり、幹部社員は当然このオファーを受けるものと思っていたが、社長の決断は予想外のものだった…。

個人的にWOWOW製作のドラマには外れがないのだが、本作はラストのエンディングまで手抜きは勿論のこと一切のムダもなく、WOWOWドラマ史上最高傑作と言っても過言ではない完成度 (ドラマWを全部見たわけではないのだが)。三上博史の独特の演技は過去にWOWOWで演じた刑事役よりもこういった熱い男の役が良く似合うし、渡部篤郎の熱いエンジニア役も最高の適役。一方、敵役に升毅、眞島秀和や佐藤二朗という配役も絶妙で、キャスティングの妙が光る。

『手作業は所詮手作業。人間の感覚なんて思ってるほどあてにならない。』モノづくりに関わる者にあるまじき発言に喰い付く、佃の社員達の熱さが観ているこちらにも伝わってくる。大なり小なりエンジニアリングに関わってきた人間ならこのストーリーはたまらないはず。本作を観て泣かない奴はエンジニアに向いていないと断言する。(SS)


製作: 2011年 日本 WOWOW
監督: 鈴木浩介 / Hiroyuki SUZUKI, 水谷俊之 / Toshiyuki
原作: 池井戸潤 / Jun IKEIDO『下町ロケット』
出演: 三上博史 / Hiroshi MIKAMI, 寺島しのぶ / Shinobu TERASHIMA, 渡部篤郎 / Atsuro WATABE, 池内博之 / Hiroyuki IKEUCHI, 綾野剛 / Go AYANO, 升毅 / Takeshi MASU, 田村亮 / Ryo TAMURA, 光石研 / Ken MITSUISHI, 堀部圭亮 / Keisuke HORIBE, 古谷一行 / Ikko FURUYA, 佐藤二朗 / Jiro SATO, 螢雪次朗 / Yukijiro HOTARU, 小木茂光 / Shigemitsu OGI
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

Friday, February 1, 2013

影の交渉人 ナニワ人情列伝 3 法廷への階段



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ヤメ検の城崎竜二と6人の元犯罪者達で構成された『影の交渉人』達の活躍を描くシリーズ第3作目はシリーズ最終作。『ミナミの帝王』シリーズとは異なり本シリーズは単作では楽しめない。本作は3部作の最終章であり、物語をきちんと理解するには1作目と2作目を観なければならない。特に2作目と3作目は繋がりが強く、1つの作品だと思って違いない。

3部作最終作の本作は、城崎が検察官時代に追いかけた西大阪都市開発事業をめぐる汚職事件にストーリーを戻す。当時、重要参考人だった池山を法廷へ引きずりだすべく調査を進めるが難航していた。一方、前作でのNPO法人による貧困ビジネスお一連の事件で、事件のキーを握っていた日雇い労働者の大西は、あるネタで池山を脅して金を受け取っていた。大西から話を聞き出そうとする城崎だが、その刹那大西が何者かに殺されてしまう…。

『ミナミの帝王』のコンセプトを受け継ぎ、監督萩庭貞明に主演竹内力というコンビで製作された本シリーズだが、残念ながら『ミナミの帝王』シリーズの影も踏めない作品となったようだ。誰が言ったか知らないが、コンセプトを受け継いだとは到底思えないし、単作でも楽しめない。エンディングの『交渉』で最後に巨悪をカタに嵌めるシーンも、本作では交渉どころか裁判所に送り込むのが目的なので、交渉は一切なし。こうした一貫性の無い展開がシリーズ化されなかった理由だろうか。(SS)


製作: 2010年 日本 84分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
法律監修: 山之内幸夫
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 桂ざこば / Zakoba KATSURA, 山口祥行 / Yoshiyuki YAMAGUCHI, 城明男 / Akio JOE, 大久保貴光 / Takamitsu OKUBO, 中野裕斗 / Yuto NAKANO, 勝矢 / Katsuya, 野村祐人 / Yuto NOMURA, 梅沢富美男 / Tomio UMEZAWA, 清水紘治 / Koji SHIMIZU, 鶴見辰吾 / Shingo TSURUMI, 螢雪次朗 / Yukijiro HOTARU, 芝本正 / Tadashi SHIBAMOTO, 清水紘治 / Koji SHIMIZU, たむらけんじ / Kenji TAMURA, 蟷螂襲 / Shu TORO, 金子舞優名 / Mayuna KANEKO
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD


影の交渉人 ナニワ人情列伝 2 秘密を知る男



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ヤメ検の城崎竜二と6人の元犯罪者達で構成された『影の交渉人』達の活躍を描くシリーズ第2作目。前作で説明された大阪地検特捜部時代に城崎が扱った事件を中心としたバックグラウンドはそのままに、新たな事件が発生し依頼者から相談を受けた城崎が、交渉人達を使って調査を行い、最終的に交渉を行うスタイルで展開する。

今回のテーマは『貧困ビジネス』。NPO法人を隠れ蓑にした極道連中は貧困者を次々と捕まえてきては、就職安定資金融資、あぶれ手当や生活保護のさや抜きを行い、彼らをアパートに半軟禁状態で閉じ込めて管理していた。アパートの家主売却を行いたいのだが、全く応じる気のないNPO法人に困り果てて、城崎の元を訪れる…。

日雇労働被保険者手帳の取得、26日ルールや雇用保険印紙の裏売買など、あぶれ手当詐欺や生活保護/失業手当のさや抜き実態が細かく説明されており、貧困ビジネスの実態が良く描かれている。今さらだが、シリーズ2作目とは言っても、バックグラウンドやストーリーの流れを鑑みるに、本作はシリーズ3部作の2作目と言う位置づけの作品だろう。前作でもそうだったが、桂ざこばの演技がどうにもこうにもショボイ。しかもショボイのにキーとなる役というのがどうにもしっくりこない。また、最後の『交渉』シーンは、法律で相手をカタに嵌めつつ、最後の決め台詞は『法律度外視の交渉』というのも矛盾したところ。敵と対峙する最後のシーンは重要でかつ最も山場となるだけに、もう少し練った手法で魅せるべき。(SS)


製作: 2010年 日本 84分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
法律監修: 山之内幸夫
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 桂ざこば / Zakoba KATSURA, 山口祥行 / Yoshiyuki YAMAGUCHI, 城明男 / Akio JOE, 大久保貴光 / Takamitsu OKUBO, 中野裕斗 / Yuto NAKANO, 勝矢 / Katsuya, 野村祐人 / Yuto NOMURA, 鶴見辰吾 / Shingo TSURUMI, 正司花江 / Hanae SHOJI, 四方堂亘 Wataru SHIHODO, 佐川満男 / Mitsuo SAGAWA, 螢雪次朗 / Yukijiro HOTARU, 梅沢富美男 / Tomio UMEZAWA, 芝本正 / Tadashi SHIBAMOTO, 下元年世 / Toshiyo SHIMOMOTO, アンドレ / Andre, 蟷螂襲 / Shu TORO, 金子舞優名 / Mayuna KANEKO
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

Thursday, January 31, 2013

剱岳 点の記 (映画) / Mt. Tsurugidake (film)



三角点。経度、緯度、標高の基準になる点のことで三角測量に用いる永久標識の事だが、本作はその三角点を前人未踏の山頂に設置して日本地図を完成させるべく、剱岳に挑んだ男たちの物語。原作はこれまでも『八甲田山死の彷徨』など、名山をテーマとした小説を書いてきた新田次郎の同名説。主演に浅野忠信、共演に香川照之、松田龍平など。

物語は日露戦争に日本が勝利を収めた明治39年を舞台に始まる。陸軍省参謀本部陸地測量部では日本地図の完成を急いでおり、最後の空白地点である剱岳の測量は柴崎芳太郎に任されることになった。一方、日本山岳会もヨーロッパ製の最新登山道具を身に付け、剱岳初登頂を狙っていた。『三角点の設置と測量』という本来の目的はいつやら隅に追いやられ、国家陸軍の威信をかけた剱岳征服は陸地測量部のみならず陸軍上層部の至上命令となっていた…。

柴崎ら測量士の一行が剱岳に頂きを目指すのは、未踏のその場所へ足跡を残すことか、日本山岳会よりも先に登ることか、それとも国家陸軍の名誉のためか。柴崎が言う。『俺達の目的は剱岳に登ることだけじゃない』。剱岳登頂の本来の目的を履き違えた陸軍幹部の圧力にも負けず、しかし剱岳の山頂制覇の向こうにある測量を全うしようとする柴崎のプロフェッショナル魂が観る者に伝わってくる。一方、登ること自体が目的と言う日本山岳会。国家陸軍による日本地図作成と登山愛好家は、単なる『仕事と趣味』以上の違いがあり、この全く異なる2つの要素を同じ土俵に上げて論じることに何の意味も見いだせず、史実はそうだとしても、脚本としては大胆なデフォルメしてもいいところかと思う。

雄大な剱岳を背景にした映像は非常に美しく畏怖の念すら覚える。しかし、わずかに挿入されるCGが余りにチープで興醒めする。また、宮崎あおい演じる柴崎の妻が発する空気感が映画全体の硬派な空気感と余りにかけ離れ過ぎて目に痛い。(SS)


製作: 2009年 日本 139分
監督: 木村大作 / Daisaku KIMURA
出演: 浅野忠信 / Tadanobu ASANO, 香川照之 / Teruyki KAGAWA, 松田龍平 / Ryuhei MATSUDA, モロ師岡 / Moro MOROOKA, 螢雪次朗 / Yukijiro HOTARU, 仲村トオル / Toru NAKAMURA, 宮崎あおい / Aoi MIYAZAKI, 小澤征悦 / Seietsu OZAWA, 鈴木砂羽 / Sawa SUZUKI, 笹野高史 / Takafumi SASANO, 石橋蓮司 / Renji ISHIBASHI, 井川比佐志 / Hisashi IGAWA, 夏八木勲 / Isao NATSUYAGI, 役所広司 / Koji YAKUSHO
ジャンル: ドラマ, ヒストリー
鑑賞方法: DVD

Friday, January 25, 2013

難波金融伝ミナミの帝王 #52 闇の代理人 / The King of Minami #52



シリーズ第52作目。どうでも良いが、本作からDVDに収録されている映像のレターボックス(黒い余白)が狭くなり、モニターに映る映像サイズが実質大きくなった。舎弟の真と探偵の翔子、ヤーさんの沢木組長と広瀬はんも変わらず。久々のオカマ絡みのネタゆえに梅垣義明が自動的に出演。債務者役には螢雪次朗がオカマバー兼料理店のオーナーで出演。なお、螢雪次朗はシリーズでも一二を争う名作の第20作目『待つ女』に出演しており2回目の登場。その他では山田雅人も全作の第19作目『保険金横領』に続く2回めの出演だが悪党役は変わらず。というか、山田雅人には悪党役がよく似合う。

今回のテーマはシリーズではもはや使い古された感のある『連帯保証人』と『計画倒産』。梅子の先輩オカマの永山は、昔からの夢であったオカマバーと割烹料理店のオーナーになるため、銀行からの融資に加え銀次郎から借金をしていた。一方、印刷屋社長の桜井は銀行融資に加え銀次郎からの借金も抱えた上に印刷の仕事も無く、借金返済の工面に難儀していた。そんな時、両方を知る銀行の担当者から『夜逃げ資金』の融資ということで、オカマの永山を連帯保証人にするように勧められる…。

タイトルの『闇の代理人』とは、いささかダークなイメージを与えるが、内容を考えるとこのタイトルは再考すべきだろう。キリ取りのネタも尽きてきたのか、最後は少々強引な手法で悪党を型に嵌めた銀次郎。結婚詐欺の話しも有耶無耶のままエンディングを迎えており回収しきれていないし、シリーズとして倦怠期に入ってきたようなないような。債務者の一人である頭師佳孝はその昔、かの名優故三船敏郎に『この子役あり』と言わしめた俳優で、黒澤映画の主役も務めたことの有る男。それが今回の債務者役とは、ミナミの帝王も名を上げたものだ。銀次郎の愛車は黒のブラバスSL『なにわ310な77-77』。(SS)



製作: 2004年 日本 98
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 桐谷健太 / Kenta KIRITANI, 川島なお美 / Naomi KAWASHIMA, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 宇野ポテト / Potato UNO, 梅垣義明 / Yoshiaki UMEGAKI, 螢雪次朗 / Yukijiro HOTARU, 栗島瑞丸 / Zuimaro AWASHIMA, 池乃めだか / Medaka IKENO, 頭師佳孝 / Yoshitaka ZUSHI, 山田雅人 / Masato YAMADA
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

Monday, November 12, 2012

難波金融伝ミナミの帝王 #20 劇場版X 待つ女 / The King of Minami #20



節目のシリーズ第20作目は、劇場版としても節目の第10作目。1997年の製作だが銀ちゃんの後ろ髪もボリュームアップし、貫禄も同時にアップ。劇場版の制作年的にはシリーズ第15作目のVシネ版に追いついた。探偵は変わらず麻子&涼子だが、出入りの激しい舎弟には古本新乃輔演じる拓也が復活。なお、原作者の郷力也が友情出演をしている。

ツカミでは銀ちゃんの債務者である印刷屋の小野寺と芸者の菊千代の遊びの最中に銀次郎が取り立てに来るも、粋な切り返しで銀ちゃんを追い返す菊千代が気持ちいい。その菊千代と不甲斐ない小野寺が物語の主人公だが、大していい男でも無いのに何故かモテる小野寺はさておき、菊千代は語らずとも小野寺に対する愛が観ているこちらににも伝わってき、役柄といい中村久美の演技といい秀逸。本田博太郎も大袈裟な演技だが役者っぷりを十分に魅せており、前作の芸人祭りとは大きく色合いが異なる作品に仕上がった。

印刷屋の小野寺は芸者の菊千代と結婚すると共に、新規事業を立ち上げて銀次郎の借金を返済し、新たな人生を踏み出そうとしていた。しかし、新規事業とは名ばかりで、実際は格安旅行をネタにした詐欺の片棒を担がされ2100万もの借金をしてしまう。一方、結婚する前に付き合っていたクラブの女、マキと別れるために100万もの大金を積むも、マキは妊娠した事をネタに手切れ金として500万を要求してきた…。にっちもさっちも行かなくなった小野寺は菊千代の元を去り、マキとの関係を清算しようとするが…。

良い女と悪い女の象徴がまさに菊千代とマキ。そして割を食うのはいつも良い女。夫である小野寺を信じて再び有馬温泉で芸者として働く姿がイジらしい。涼子も芸者『野菊』として潜入調査をするが、女も惚れる菊千代の姐さんっぷりに仕事を忘れて涼子も段々と情が移っていくほど。嫁に貰うんやったらこういう女やないとあきまへん。ということで、最後は麻子の『ねぇ、何とかならへんの?』から始まる銀ちゃん一流の『取れるところから取ったる』戦法で、冒頭の詐欺絡みの会社からきっちりとキリ取るのだが、そんなメインストーリーが霞むほど、菊千代が存在感を発揮している。どうでも良いのだが、シリーズ20作も見続けてると『ミスター端役』宇野ポテトの出どころが段々分かってきた。愛車は変わらずメルセデスSLクラス。(SS)


製作: 1997年 日本 86分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
製作:
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 古本新乃輔 / Shinnosuke FURUMOTO, 竹井みどり / Midori TAKEI, いしのようこ / Yoko ISHINO, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 宇野ポテト / Potato UNO, 螢雪次朗 / Yukijirou HOTARU, 中村久美 / Kumi NAKAMURA, 本田博太郎 / Hirotarou HONDA, 比企理恵 / Rie HIKI, 岡田千代 / Chiyo OKADA, 郷力也 / Rikiya GO
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD