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Thursday, November 1, 2012

マトリックス / The Matrix



ウォシャウスキー兄妹監督によるマトリックスシリーズ全3作品の1作目にあたる本作は、後の多くの映画に多大な影響を与えた映像革命の傑作。主人公のトーマス・アンダーソンことネオにキアヌ・リーブス、ヒロインのトリニティにキャリー・アン・モス、モーフィアス船長にローレンス・フィッシュバーンを迎え、スタイリッシュかつ革新的な映像で人間と機械との終わりなき闘いを描く。

トーマス・アンダーソンには裏の顔がある。普段は大手ソフトウェア会社に勤めるプログラマだが、コンピューター犯罪を起こす天才クラッカー、ネオという顔である。ある日、アンダーソンは『マトリックスが見ている』『白ウサギについて行け』という発信者不明の謎のメールを受け取る。その後トリニティと名乗る謎の女性に出会ったアンダーソンは仲間のモーフィアスを紹介され『この世界はコンピュータによって作られた仮想現実だ。このまま仮想現実で生きるか、現実の世界で目覚めるか』と選択を迫られる。現実世界で目覚める事を選択したアンダーソン。そして、崩壊した人間の文明社会と、コンピュータが支配する現実の世界を知る。こうして、ネオは人類の存続をかけた機械との闘いに挑むことになる…。

『自我に目覚めた機械が人類を滅亡させようとする』というのはターミネーターのストーリーだが、本作では高度に進化したA.I.を持ったコンピューターが人類を破滅させるというものだ。近未来の敵は人間が自ら産みだしたコンピューター、というのは脚本家は変われど古今東西ほぼ不変のテーマで、本作もご多分に漏れずといったところ。現実世界とマトリックスのロジックは理解に少々知力を要するが、それが無くとも本作の映像は十分に堪能できる。全編に渡って繰り広げられる格闘シーンは、ワイヤーアクションやパレットタイムといった技法を駆使して作り上げられたもので、本作以前に誰も観たことの無い映像。マトリックス世界におけるネオやトリニティのファッションも最高で、とにかく映像の端から端まで格好良すぎる。見ものはエージェントに囚われたモーフィアスを救うネオとトリニティーの一連のアクション。音楽とのマッチも相まって滅茶苦茶クールで観た後にため息が出ることを請け負う。(SS)



製作: 1999年 アメリカ 136分
監督: ウォシャウスキー兄弟 / The WACHOWSKI Brothers
製作: ウォシャウスキー兄弟 / The WACHOWSKI Brothers
出演: キアヌ・リーブス / Keanu REEVES, ローレンス・フィッシュバーン / Laurence FISHBURNE, キャリー・アン・モス / Carrie-Ann MOSS, ヒューゴ・ウィーヴィング / Hugo WEAVING
ジャンル: SF, サスペンス, アクション
鑑賞方法: DVD


本作のベストシーン。クールなアクションでシーンの締めも良い。そしてなにより、Propellerheadsの"Spybreak"が聞いてて気分が良い。

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