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Wednesday, January 9, 2013

難波金融伝ミナミの帝王 #37 劇場版XVII プライド / The King of Minami #37



21世紀最初の作品は、シリーズ第37作目にして劇場版第17作目。なお、劇場版としてローマ数字の通し番号が付与された作品は本作が最後のようだ。いつものように『◯◯詐欺』とか『△△商法』といったものをテーマにせず、代わりにタイトル通り、人間のプライドと親子をテーマとしたヒューマンドラマ仕立てとなっている。舎弟と探偵は変わらず公平と翔子。ヤーさんもいつもの沢木組長と広瀬はんだが出演シーン後半に集中しており少なめ。久しぶりに『国東慕情』がパチンコ屋のシーンでバックに流れている。そのパチンコ屋のシーンで電話応対した男の声は宇野ポテトの声に聞こえたが、気のせいでは無いはずだ。

今回の債務者はその件の元プロ野球選手で『8:30の男』と呼ばれた山村。山村はかつて野球賭博に狂った挙句に、いろんな所から借金を重ね銀次郎の債務者でもあったが、今は完済しタクシー運転手をしつつ地元の少年野球チームの監督をしている。山村にはチームで特に注目している選手がいたが、その少年の父親が多額の借金で引越ししなければならないためチームを抜けるという。山村は少年の野球選手としての将来に期待するあまり、借金を肩代わりすべく再び銀次郎の元を訪れる…。メインストーリーの合間にパラパラと撒かれた伏線も、銀ちゃんの最後のキリトリに合わせて回収され、最後は切れの良いハッピーエンド。ヒューマンドラマとは言い過ぎだろうが、ホロッとするいい話になった。

ベテラン俳優の苅谷俊介はイモ演技だが、対する山田辰夫のそれは強く印象に残る。借金踏み倒して夜逃げした挙句に逆切れするという観ていて反吐が出るほど嫌な男だが、こういう役を演じさせたら最高に似合う役者に一人だ。車は変わらずブラバスチューンの77-77。銀ちゃんのスーツがヤバいくらいにケバいのが少々目に痛い。(SS)


製作: 2001年 日本 90分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
製作: 
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 山本太郎 / Taro YAMAMOTO, 川島なお美 / Naomi KAWASHIMA, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 井上茂 / Shigeru INOUE, 苅谷俊介 / Shunsuke KARIYA, 宮川大助 / Daisuke MIYAGAWA, 山田辰夫 / Tatsuo YAMADA, 山本奈々 / Nana YAMAMOTO, 岡田啓人 / Keityo OKADA
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

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