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Thursday, July 5, 2012

ミレニアム 2 火と戯れる女 (映画) / The Girl Who Played with Fire (film)



スティーグ・ラーソンの『ミレニアム』3部作の第2部。第1部に引き続きミカエルとリスベットを主人公とした謎解きの展開だが、2人の行動は交わらずパラレルで進行するのが第1部とは大きく異なる。

ヴァンゲル家の失踪事件解決から1年。『ミレニアム』へ復帰したミカエルは、リスベットと連絡が取れないままでいた。そんな中、東欧と政府および警察を震源とした少女売春組織の実態を暴く記事をミレニアムに持ち込んだ若い記者2人が、原稿入稿直前に殺されてしまう。殺害現場にはリスベットと彼女の後見人の指紋が付いた拳銃が残されており、さらに、この後見人も死体で発見されたことから、リスベットは3人を殺した殺人容疑者として警察に追われる身になってしまう。突然、殺人容疑者とされたリスベットは誰にも頼らず事件の真相を追う。一方、ミカエルもリスベットの無実を信じて独自の調査を開始する。そんな中『ザラ』と呼ばれる男が2人の調査線上に浮上してきた…。

シリーズ物の中だるみという訳ではないだろうが、欧州映画にありがちな冗長な展開が少々残念。ミカエルとリスベットという主人公のみならず、1部から3部までのストーリーを横断する深いテーマや謎があるのかと思ったが、少なくともここまでの2作品鑑賞終了時点では、各々がほぼ独立したストーリーで自己完結しているようだ。完結編である3部への目立った布石も無く、そういう観点で改めて考えるとラストの展開はフォローが足りずモヤモヤ感が残る。それこそが3部への布石と言われればそれまでだが。(SS)

追伸: 第3部まで観終わった時点で第2部と第3部は完全に一体の作品であることが分かった。もちろん、第1部も関連する布石があるが、ほぼ独立したエピソードだ。



原題: Flickan Som Lekte Med Elden / The Girl Who Played with Fire
製作: 2010年 スウェーデン, ドイツ, デンマーク 130分
監督: ダニエル・アルフレッドソン / Daniel ALFREDOSON
製作: ソーレン・スタルモス / Sren STRMOSE
出演: ミカエル・ニクヴィスト /Michael NYQVIST, ノオミ・ラパス / Noomi RAPACE
ジャンル: R15+, サスペンス, ミステリー
鑑賞方法: IMAGICA BS



  

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