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Wednesday, July 4, 2012

疑惑 / Suspicion



松本清張原作の同名小説を作者自身が脚色し映画化した作品。富山新港へ転落した一組の夫婦を乗せた車。夫は溺死したがその妻である鬼塚球磨子は車から無事脱出し幸いにも無傷で救出された。しかし、警察の調べでは地元の高名な資産家の息子でもある夫に3億円の保険金がかけられている事が判明。更に球磨子は前科4犯の元犯罪者だった。球磨子人を喰ったような態度もあり、地元新聞は大々的な球磨子のネガティブキャンペーンを展開。世の中の誰もが球磨子の有罪を信じて疑わない状況で、国選弁護人すら次々と辞退する中、佐原律子弁護士が球磨子の弁護人に選ばれた。しかし、球磨子の態度は決して協力的であるとは言えず、時には法廷内で激昂し、ことあるごとに佐原を悩ませる。

本作を初めて観たのは恐らく小学生か中学生の時だったか。佐原弁護士役の岩下志麻の演技もさることながら、典型的な悪女の球磨子を最後の1秒まで完璧に演じきった桃井かおりの不敵な笑みが今でも記憶に残っている。検事の小林稔侍や新聞記者の柄本明、情夫の鹿賀丈史などの俳優陣も素晴らしい演技で魅せるが、岩下志麻と冷静な演技と桃井かおりの強烈なキャラクターの前では脇役にならざるを得まい。最後にグラスを傾けながら二人が交える女の勝負は見所の一つ。(SS)


製作: 1982年 日本 127分
監督: 野村芳太郎 / Yoshitarou NOMURA
製作: 
出演: 岩下志麻 / Shima IWASHITA, 桃井かおり / Kaori MOMOI, 仲谷昇 / Noboru NAKAYA, 鹿賀丈史 / Takeshi KAGA, 真野響子 / Kyoko MANO, 森田健作 / Kensaku MORITA, 小林稔侍 / Nenji KOBAYASHI, 丹波哲郎 / Tetsuro TANBA
ジャンル: ドラマ, サスペンス, 法廷
鑑賞方法: DVD


  

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