Part IIではマーロン・ブランドが出演せず、本作ではトニー役のロバート・デュヴァルの出演も叶わなかったが、シチリアでマイケルに助言を与えるドン・トマシーノは、Part IIでドン・チッチオに復讐を果たしたヴィト・コルレオーネを身を呈して守った男。アル・ネリは忠実な部下であり続け、本作でも最後までマイケルと新しいドン・コルレオーネのために仕えている。作品の年代設定である1901年から1997年まで、一貫したストーリー展開に基づき、各登場人物が丁寧に配置された良質な脚本が素晴らしい。アンディ・ガルシアはまだ若く荒削りだが、そこもまた如何にも血の気が多いソニーの息子といった感じが出ている。ラスト付近のモンタージュは本シリーズのお約束だが、本作でも健在。
上に行けばきれいな世界があると信じ、這い上がるだけの人生だったマイケル。しかし、行けばいくほど汚れた世界であると気付く。家族を守るため、全ての敵に勝利してきたが、最後は全てを失っていた。数年前に観た時は、3作品の中で最も評価の低い作品だったが、今回改めて全シリーズを一気に観てみてその考え方が変わった。本作はコルレオーネ・ファミリーを描いた壮大なドラマの締めくくりとして相応しい作品だ。(SS)
製作: 1990年 アメリカ 162分
監督: フランシス・フォード・コッポラ / Francis Ford COPPOLA
製作:
出演: アル・パチーノ / Al PACINO, アンディ・ガルシア / Andy GARCIA, タリア・シャイア / Talia SHIRE, ダイアン・キートン / Diane KEATON, リチャード・ブライト / Richard BRIGHT
ジャンル: ドラマ, クライム, マフィア
鑑賞方法: 映画館, DVD
製作:
出演: アル・パチーノ / Al PACINO, アンディ・ガルシア / Andy GARCIA, タリア・シャイア / Talia SHIRE, ダイアン・キートン / Diane KEATON, リチャード・ブライト / Richard BRIGHT
ジャンル: ドラマ, クライム, マフィア
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