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Wednesday, August 8, 2012

リービング・ラスベガス / Leaving Las Vegas



暗い。途中でも気が滅入る感じの暗さだが、ラストも一段と暗い。何が故にここまで自分を追い詰めるのか。ダメな男を画に描けと言われたら、即座にこの男を描いてしまいそうなほどの男を愛してしまう娼婦。二人の自虐的かつ退廃的な純愛を描いた作品。

アルコール依存症により会社をクビになった脚本家のベンは、生活の全てを処分してラスベガスへ向かい、死ぬまで酒を飲み続けようとしていた。娼婦のサラはそんなベンと街で出会い一夜を共にする。あくる日、無意識ながらも街のどこかにベンを探してしまうサラ。幾度か出会いを重ねるうちに、サラはベンを自宅へ招き入れ同居生活を始めるが、アル中と娼婦という二人の男女の生活は上手く行かず…。

ダメ男を好きになってしまう女は必ず居るものだが、サラもご多分に漏れずといったところ。娼婦とアル中。お互いの事には干渉せず、サラは夜になると仕事に出かけ、ベンは酒を煽りまくる、という二人のこれもまた愛の形なのだろう。音楽と映像が上手くマッチしている。ただでさえ暗い展開にラストがのしかかり、鑑賞後には気持ちがドンヨリとする。ニコラス・ケイジはもちろん良いが、個人的にはエリザベス・シューの名演と難しい脚本を描ききった監督の手腕に拍手。(SS)


製作: 1996年 アメリカ 112分
監督: マイク・フィギス / Mike FIGGIS
製作: 
出演: ニコラス・ケイジ / Nicolas CAGE, エリザベス・シュー / Elisabeth SHUE
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD


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