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Monday, November 12, 2012

難波金融伝ミナミの帝王 #20 劇場版X 待つ女 / The King of Minami #20



節目のシリーズ第20作目は、劇場版としても節目の第10作目。1997年の製作だが銀ちゃんの後ろ髪もボリュームアップし、貫禄も同時にアップ。劇場版の制作年的にはシリーズ第15作目のVシネ版に追いついた。探偵は変わらず麻子&涼子だが、出入りの激しい舎弟には古本新乃輔演じる拓也が復活。なお、原作者の郷力也が友情出演をしている。

ツカミでは銀ちゃんの債務者である印刷屋の小野寺と芸者の菊千代の遊びの最中に銀次郎が取り立てに来るも、粋な切り返しで銀ちゃんを追い返す菊千代が気持ちいい。その菊千代と不甲斐ない小野寺が物語の主人公だが、大していい男でも無いのに何故かモテる小野寺はさておき、菊千代は語らずとも小野寺に対する愛が観ているこちらににも伝わってき、役柄といい中村久美の演技といい秀逸。本田博太郎も大袈裟な演技だが役者っぷりを十分に魅せており、前作の芸人祭りとは大きく色合いが異なる作品に仕上がった。

印刷屋の小野寺は芸者の菊千代と結婚すると共に、新規事業を立ち上げて銀次郎の借金を返済し、新たな人生を踏み出そうとしていた。しかし、新規事業とは名ばかりで、実際は格安旅行をネタにした詐欺の片棒を担がされ2100万もの借金をしてしまう。一方、結婚する前に付き合っていたクラブの女、マキと別れるために100万もの大金を積むも、マキは妊娠した事をネタに手切れ金として500万を要求してきた…。にっちもさっちも行かなくなった小野寺は菊千代の元を去り、マキとの関係を清算しようとするが…。

良い女と悪い女の象徴がまさに菊千代とマキ。そして割を食うのはいつも良い女。夫である小野寺を信じて再び有馬温泉で芸者として働く姿がイジらしい。涼子も芸者『野菊』として潜入調査をするが、女も惚れる菊千代の姐さんっぷりに仕事を忘れて涼子も段々と情が移っていくほど。嫁に貰うんやったらこういう女やないとあきまへん。ということで、最後は麻子の『ねぇ、何とかならへんの?』から始まる銀ちゃん一流の『取れるところから取ったる』戦法で、冒頭の詐欺絡みの会社からきっちりとキリ取るのだが、そんなメインストーリーが霞むほど、菊千代が存在感を発揮している。どうでも良いのだが、シリーズ20作も見続けてると『ミスター端役』宇野ポテトの出どころが段々分かってきた。愛車は変わらずメルセデスSLクラス。(SS)


製作: 1997年 日本 86分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
製作:
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 古本新乃輔 / Shinnosuke FURUMOTO, 竹井みどり / Midori TAKEI, いしのようこ / Yoko ISHINO, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 宇野ポテト / Potato UNO, 螢雪次朗 / Yukijirou HOTARU, 中村久美 / Kumi NAKAMURA, 本田博太郎 / Hirotarou HONDA, 比企理恵 / Rie HIKI, 岡田千代 / Chiyo OKADA, 郷力也 / Rikiya GO
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

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