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Thursday, January 17, 2013

J・エドガー / J. EDGAR



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アメリカ連邦捜査局FBIの初代長官であるジョン・エドガー・フーバーの生涯を、監督クリント・イーストウッド、主演レオナルド・ディカプリオで映画化した作品。FBIの前身組織である司法省捜査局長官代行に若くして就任して以来、48年という長期にわたりFBIに君臨し続け、その間に変わった8人の大統領でさえも抑えることの出来なかった強大な権力を掌握した男の生涯を描く。

FBI長官のJ・E・フーバーは彼自身の回顧録の作成を行うため部下にタイピングを命じて過去の事件を語り出した。司法省に勤務していたフーバーは新設された急進派対策課を任される。その時に出会ったヘレンにプロポーズするも断られてしまうが、しかし、彼女は信頼出来るフーバーの個人秘書として生涯にわたって側に仕えることになる。その後、FBIの前身となる司法省捜査局の長官代行となったフーバーは、公私共に片腕となるクライド・トルソンと出会い、全国民の指紋情報の集約や科学的捜査手法の導入、逮捕権や武装化などを次々と導入し、自らが信じる国家の道徳と秩序を守るべく、理想の連邦捜査局を築き上げていく…。

フーバーが部下に回顧録をタイピングさせながら語るというダイアローグ形式で物語は進行するのだが、現在から過去とシーンが目まぐるしく展開する一方、殆どのシーンは非常に暗く、年老いたフーバーなのか若き頃のフーバーなのか判別できない時もあり、雑多で一本軸の無いストーリー展開が見ている者の理解を妨げる。だが、年老いたフーバーとクライド・トルソンを演じるレオナルド・ディカプリオとアーミー・ハマーの演技は素晴らしく、特殊メイクで誤魔化しただけの表面だけの演技とは一線を画している。特に、アーミー・ハマーのそれは秀逸で彼の役者魂が垣間見れる。そういう目で観れば、ナオミ・ワッツの演技は稚拙で少々残念。伝記としては素晴らしい映像作品といえるのだろうが、映画としては評価が別れる作品。(SS)


製作: 2012年 アメリカ 137分
監督: クリント・イーストウッド / Clint EASTWOOD
製作: 
出演: レオナルド・ディカプリオ / Leonard DiCAPRIO, ナオミ・ワッツ / Naomi WATTS, アーミー・ハマー / Armie HAMMER, ジュディ・デンチ / Judi DENCH, ジョシュ・ルーカス / Josh LUCAS, ジェフリー・ドノヴァン / Jeffrey DONOVAN
ジャンル: ドラマ, 伝記
鑑賞方法: Blu-ray

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