Search This Blog

Sunday, February 23, 2014

悪の教典 (映画)



貴志祐介の同名小説の映画化作品。ハーバード大卒のイケメン人気高校教師でありながらその内面はサイコキラーという男が主人公のホラー・サスペンスである。監督は三池崇史、主演に伊藤英明。なお、原作は上下巻で850頁超という大作なので、この手のサイコ・サスペンス小説にありがちな、殺人者の過去や深層心理を深堀りした記述が多いかと推測するも、原作は未読である。

都内の私立高校に勤める蓮実聖司はハーバード大を卒業した天才でイケメンで有能である生徒の人気者だが、その実態は冷酷なサイコキラーであり、蓮実にとって有害となる人間は躊躇なく殺害される。ある時、蓮実に好意を持っている女子生徒の安原とキスをしているところをクラスの不良生徒に見られてしまう。蓮実は合理的解決方法として不良生徒を殺害するが、その男子生徒の携帯電話を持っていることを安原が知ったことから、学校での飛び降り自殺に見せかけ安原を殺害する。しかし、その現場に女子生徒が偶然居合わせてしまい、しかもその日は学園祭の準備でクラスの生徒全員が学校に残っていた。窮地を脱するために、蓮実は校内の残る者全員の殺害を選択した…。

サイコキラーが手にするショットガンが、全く躊躇なく、そして外すことなく一発で生徒を殺害していく。何しろこの殺戮シーンが後半の1時間近くを占めるので、その手が好きな向きにはおあつらえ向きと言える。しかし、サイコキラーである蓮実の深層心理に関しては深く描かれておらず、殺害目的があやふやなままであり、結果的にはこのことが殺害シーンを単調なホラー映像と成り下げている。そういう意味ではカラスを無意味に殺すシーンが多少のヒントになりそうだが、個人的にはそのシーンに矛盾を感じる。また、天才的殺人者という設定でありながら、最後の殺戮を他人に擦り付けようとするロジックは余りにも幼稚で破錠しているし、ラストにおける殺害された者の生存を伺わせるシーンに至ってはもはや本当にホラー。最後のコマは『to be continued』なのだが、続編ありという意味では無いと思う。(SS)


製作: 2012年 日本 129分
原作: 貴志祐介 / Yusuke KISHI 『悪の教典』
監督: 三池崇史 / Takashi MIIKE
出演: 伊藤英明 / Hideaki ITO, 二階堂ふみ / Fumi NIKAIDO, 染谷将太 / Shodta SOMEYA, 林遣都 / Kento HAYASHI, 山田孝之 / TAkayuki YAMADA, 平岳大 / Takehiro HIRA, 吹越満 / Mitsuru FUKIKOSHI, 小島聖 / Hijiri KOJIMA
ジャンル: サスペンス, ホラー, R15+
鑑賞方法: Blu-ray

No comments:

Post a Comment