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Monday, June 25, 2012

極道の妻たち



国内外にヤクザ・マフィア映画は数あれど、彼らの妻を主人公にした映画でかつシリーズ化された映画は『極道の妻(おんな)たち』だけと記憶する。本作は、家田荘子原作の『極道の妻(つま)たち』を元に製作されたシリーズ第1作。人気作だがヤクザ映画の多くの例に漏れずストーリーは至極単純で、大親分の急逝とそれに伴う跡目争いの中で対立する組同士の闘いを、岩下志麻演じる粟津組組長の姐サンである環と、かたせ梨乃演じる杉田組組長の妻で環の妹である真琴の2人を軸に、極道の妻達から見た任侠道を描く。

かたせ梨乃は何故極道の妻になったのかよく分からないし、結婚式のクダリは日本刀でケーキカットしてみたり、同じく東映のヒットシリーズ、ビーバップハイスクールのメンツがそのまま横流れした杉田組は何となく頼りなし。仕舞いには最後の山場のシーンでカット割りが悪く、画が不自然で繋がっていない、という少々グダグダ感のある映像だが、そういうネガティブ要素を補って有り余る岩下志麻の迫力の演技と、『貧乏は女娘を不幸にするんや。』『わては極道と結婚したんと違うんや。たまたま惚れた男が極道やったんや。』などなど、家田荘子が実際に聞いたであろう真実の言葉が、本シリーズが人気を博した最大の理由だろう。(SS)


製作: 1986年 日本 120分
監督: 五社英雄 / Hideo GOSHA
製作: 
出演: 岩下志麻 / Shima IWASHITA, かたせ梨乃 / Rino KATASE, 世良公則 / Masanori SERA, 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 清水宏次朗 / Kojiro SHIMIZU
ジャンル: ヤクザ
鑑賞方法: DVD


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