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Tuesday, November 20, 2012

難波金融伝ミナミの帝王 #32 劇場版XIV 借金極道 / The King of Minami #32

★☆

シリーズ第32作目は劇場版第14作目。一作毎に交代で出場する舎弟は山本太郎演じる公平。探偵は麻子&涼子。協力者のヤーさんは変わらず沢木組長と広瀬。今回は債務者も悪党も両方が極道という珍しいストーリー。銀ちゃんの債務者となる極道には元『ピラニア軍団』の志賀勝が演じる福永組長。その福永を嵌める極道には木之元亮演じる小杉。関係者も極道者が多く、まるで『ミナミの帝王』の名を借りたヤクザ映画のようだ。

かつて『ミナミの夜叉竜』と呼ばれ、沢木組の広瀬曰く『昔ながらの本物の極道』という福永組の福永だったが、今はかつての弟分である小杉から回されるチンケなシノギで細々と組を守っていた。そんなある日、兄弟分である台湾マフィアのワンリーから、偽造プリペイドカードの取引話を持ち込まれた福永は、これまでに無い巨額のシノギに目がくらみ、銀ちゃんから3000万もの借金をしてその話に飛びついた。しかし、それは小杉が福永を金銭的に追い込むために仕組んだ罠だった…。

結局、キリ取りの対象は小杉の裏にいる建設会社なのだが、福永を嵌めた小杉の最終的な扱いなどストーリーの締め方が雑なのが残念。また、雑といえば元『ピラニア軍団』の志賀勝の演技も雑で、追い込まれた債務者を演じるには少々物足りない。しかし、古いタイプの極道の役柄という意味ではこれ以上ないキャスティングだろう。前作に引き続き森川正太が出演しているが、今回は台湾マフィアのワンリーという設定で前作の債務者からガラっと変わった役柄にも関わらず良く似合う。

パチンコ屋のシーンでまたもや城ゆたかの『国東慕情』が流れている。制作当時は真剣に売りだそうと考えていたのではないだろうか。愛車は変わらずブラバスチューンのSL。(SS)


製作: 1999年 日本 87分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
製作: 
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 古本新乃輔 / Shinnosuke FURUMOTO, 竹井みどり / Midori TAKEI, いしのようこ / Yoko ISHINO, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 宇野ポテト / Potato UNO, 井上茂 / Shigeru INOUE, 志賀勝 / Masaru SHIGA, 木之元亮 / Ryo KINOMOTO, 森川正太 / Shota MORISHITA, 前田五郎 / Goro MAEDA, 山本竜二 / Ryuji YAMAMOTO, 木村栄 / Sakae KIMURA, 八木小織 (八木小緒里) / Saori YAGI, 鶴田忍 / Shinobu TSURUTA
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

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