Search This Blog

Friday, November 2, 2012

マトリックス レボリューションズ / The Matrix Revolutions



マトリックス3部作の完結編。前作のラストどおり、マトリックスに侵入した時の状態のまま現実世界に戻ってきたネオと侵入したスミスの分身であるベインがお互いに気絶した状態から始まる。

舞台はMobile Avenue。そこはマトリックスとソースの境界であり、そこから戻るにはメロビンジアンだけに忠誠を尽くすトレインマンを頼るしか無い。Mobile Avenueに捕らえられたネオを救い出すため、モーフィアスとトリニティーはマトリックスへ侵入し、ネオの救出を試みる。一方、ザイオン殲滅作戦のためのトンネル掘削は着々と進行し、残り時間は20時間を切っていた。トンネルと並行するパイプラインを通ってザイオンへ到着しEMPは発動させるべく、ナイオビは危険な賭けに出る…。

1作目から3作目へと向かうに連れてストーリーの質は落ちてきており、それを補うべくCGで派手な映像を作り込んでいる感が否めない。人類最後の砦ザイオンとやたら有機的な動きで闘いを挑むセンチネルやナイオビのシップバトルなど、その局面だけを切り取ればよく出来た映像だが、マトリックスの格好良さは本来そうではないはず。アクの強いキャラクターたちと洗練された映像が持ち味なのに、それが回を重ねる毎に薄れてきている。全ての闘いが終わり振り返ってみれば、アーキテクト(設計者)の手の上で転がるオラクル(預言者)の、更にその手の上でネオもスミスも転がされていたと言うことか。そして、何故か律儀に約束を守るマシン・シティーがやたら人間的。

見終わってふとドラゴンボールを思い出した。天下一武闘会で闘っていた頃の悟空はまだ肉弾戦というか現実的な闘いをしていたが、スーパーサイヤ人とかになってくると、もはや闘いの決着を付けるのが何なのか分からなくなってくる。それでも、最後は一発の拳で倒れるんだけど。本作の最終決戦もそんな感じで、壮大なストーリーの最後にチープ感が漂う。1作目が良すぎるだけに、実質一括りの作品である2作目と3作目を完全消化するには時間がかかりそうだ。(SS)



製作: 2003年 アメリカ 129分
監督: ウォシャウスキー兄妹 / The WACHOWSKI Brothers
製作: ウォシャウスキー兄妹 / The WACHOWSKI Brothers
出演: キアヌ・リーブス / Keanu REEVES, ローレンス・フィッシュバーン / Laurence FISHBURNE, キャリー・アン・モス / Carrie-Ann MOSS, ヒューゴ・ウィーヴィング / Hugo WEAVING, モニカ・ベルッチ / Monica BELLUCCI, ジェイダ・ピンケット・スミス / Jada PINKETT-SMITH
ジャンル: SF, サスペンス, アクション
鑑賞方法: DVD

No comments:

Post a Comment