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Wednesday, December 5, 2012

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (映画) / Catch Me If You Can (film)



フランク・アバグネイル・ジュニア氏 (Frank William ABAGNALE, Jr.) は元・天才詐欺師で、現在はFBIに捜査協力を行う銀行詐欺および偽造小切手摘発の権威である一方、偽造防止小切手の発案者としても知られている人物である。そのアバグネイル氏による自伝小説『Catch Me If You Can』を原作として、主人公にレオナルド・デカプリオ、そしてアバグネイルを追いかけるFBI捜査官カール・ハランティにトム・ハンクスを起用し、スティーヴン・スピルバーグによる監督で製作された映画作品である。

物語はそのフランクがまだ高校生だった頃から始まる。フランクの父は地元でも名のとおる高名な人物でフランクは父を心から尊敬していたが、その父が経営する店が国税局の査察捜査を受けた事を発端に幸せだった一家は崩壊し始める。そしてある日突然両親が離婚するすると聞いた時、フランクはあまりのショックで家を飛び出してしまった。一文無しのフランクだったが、生きるために父が16歳の誕生日に作ってくれた小切手帳を偽造して少額の小切手詐欺を働くようになる。しかし、フランクの貧相な風貌や年齢から相手にしてくれない銀行ばかりだった。そんなある日、彼はホテルでパンナム航空のパイロットを見かけた時にふと気付いた。早速パイロットになりすまして銀行を尋ねると、その風貌を見て信用し誰もが騙された。これに味をしめたフランクは偽造小切手を乱発し巨額の資金を手に入れていく。一方、偽造小切手による詐欺事件を捜査していたFBI捜査官のカール・ハランティは、フランクが振り出す小切手を手掛かりにして、いまだ姿の見えぬフランクを徐々に追い詰めていた…。

この手の作品にありがちな勧善懲悪という訳でもなく、かと言って天才詐欺師を賛美するような作品でもない。言うならば、悪事を働いた詐欺師とその詐欺師を追いかけるFBI捜査官の両方がハッピーエンドを迎えるという面白いストーリーを持つ作品で、最後までストレスなく鑑賞できる。敢えて言えば、小切手詐欺の被害者である銀行が可哀想ではあるが。原作は未読だが、総額数百万ドルの小切手詐欺をテーマにした作品であるので、描き方によってはもう少し重い感じになったかもしれないのだが、全体的にコミカルかつ軽妙なタッチで描かれ、148分と長めの作品ながら最後まで気持よく観ることが出来る秀逸作。(SS)


製作: 2002年 アメリカ 148分
監督: スティーヴン・スピルバーグ / Steven SPIELBERG
製作: スティーヴン・スピルバーグ / Steven SPIELBERG
出演: レオナルド・デカプリオ / Leonardo DICAPRIO, トム・ハンクス / Tom HANKS, クリストファー・ウォーケン /  Christopher WALKEN, マーティン・シーン / Martin SHEEN, ナタリー・バイ / Nathalie BAYE, エイミー・アダムス / Amy ADAMS, ジェニファー・ガーナー / Jennifer GARNER
ジャンル: クライム, コメディ
鑑賞方法:DVD

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