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Monday, January 28, 2013

難波金融伝ミナミの帝王 #58 銀次郎vs夜逃げ屋 / The King of Minami #58



2006年の最終作は夜逃げ屋と銀次郎との対決を描くシリーズ通算58作目。◯◯◯VS△△△と言えば、過去にシリーズ第7作目の『銀次郎vs整理屋』、第21作目の『銀次郎vs悪徳弁護士』とあるので、本作は『VSシリーズ』の第3弾となる、とは言ってもこれで最後の作品だが。舎弟の亮と探偵の美咲、沢木組長と広瀬はんは変わらず。債務者にはシリーズ第19作目の『保険金横領』以来の石井愃一に常連俳優の鍋島浩ら。悪党には青田典子。宇野ポテトに井上茂、立川貴博や徳田尚美といった端役常連はいつものとおり。

今回のキーワードは『夜逃げ屋』とその夜逃げ屋が仕掛ける『特定調停』。区役所に勤める松野はサラ金、闇金、カードに銀次郎の債務と、借金漬けの挙句に競艇狂いのどうしようもない男。いよいよクビの回らなくなった松野は表向きは不動産屋、裏では夜逃げを斡旋するKGプランニングを訪れる…。一方、医学部に入学した娘の学費を払う為、銀次郎から借金をした銭湯店主の山岸。銀行から1億もの借金をし健康ランドのオープン予定も娘のために後回しし、銀次郎の債務の利息返済に充てていた。しかし、そんな親の気も知らず娘はキャバクラでバイトを始め大学も休学してしまう。娘を医者にするという夢も希望も失った山岸は自暴自棄になり訪れた場所はKGプランニングだった…。自分の債務者の裏で夜逃げという画を書くKGプランニングをカタに嵌めるべく銀次郎が動き出す。

民事執行法第122条『温泉権の差し押さえ』。土地や建物とは別にその土地にある温泉には別に権利が発生するようで、このロジックを利用した銀次郎のキリ取りが炸裂する。しかも今回のキリ取りは2段ロケット方式。『夜逃げ屋』がドツボにはまる過程がなかなか面白い。阪神高速を爆走する銀次郎の愛車は変わらずブラバスチューンのSL。(SS)


製作: 2006年 日本 91分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 西興一朗 / Koichiro NISHI, 岩崎ひろみ / Hiromi IWASAKI, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 宇野ポテト / Potato UNO, 井上茂 / Shigeru INOUE, 鍋島浩 / Hiroshi NABESHIMA, 青田典子 / Noriko AOTA, 堀朱里(堀あかり) / Akari HORI, 森下じんせい / Jinsei MORISHITA, メッセンジャーあいはら / Messenger AIHARA, 石井愃一 / Kenichi AIHARA, 立川貴博 / Takahiro TACHIKAWA, 徳田尚美 / Naomi TOKUDA
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

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