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Monday, January 28, 2013

難波金融伝ミナミの帝王 #59 仕組まれた結婚 / The King of Minami #59



2007年の一発目はシリーズ第59作目。取り巻きは舎弟の亮と探偵の美咲、沢木組長と広瀬はんと変わらず。債務者には芸人のバッファロー吾郎が木村明浩名義で出演。悪党にはシリーズ初登場の石丸謙二郎。端役にはいつもの宇野ポテト。今回も、というよりいつもだが、複数の銀次郎の債務者に突然降りかかる災難。しかしその災難の裏で画を描いている悪党は一つで、債務回収も兼ねて銀次郎が成敗に乗り出すというもの。

で、今回のテーマは『痴漢詐欺』と『結婚詐欺』。銀次郎の債務者である米屋の一人息子に突然舞い込んだ中国人との縁談話。登録していた結婚相談所からの紹介で、女を来日させ出会うのに50万が必要と言うので、銀次郎から借金して申し込むも、女の父親が倒れてその見舞金に50万、仕舞いには結婚するために150万と追い剥ぎ式に金を要求され…。一方、街でも評判の真面目な開業医に突如ふりかかった痴漢容疑。本人は頑なに否認するも、目撃者もおり容疑は固まりつつあったが、実は自称痴漢被害者とそのグルの目撃者によって開業医が嵌められていたのだった。結婚紹介詐欺と痴漢詐欺。二つの事件の裏で繋がる悪党父娘に銀次郎が迫る…。

痴漢は親告罪。告訴されたら裁判で勝つは事実上不可能であり、満員電車に揺られて通勤するサラリーマンにとっては決して対岸の火事ではない。私もサラリーマン時代に日本有数の満員電車である東西線に揺られて通勤していただけに、入れ込みつつ本作を観ていると、誣告罪(ぶこくざい)と呼ばれる痴漢詐欺に手を染めるエゲツない小娘に対して、銀次郎は少々手ぬるいというか優しいのではと思うが。バッファロー吾郎が芸人らしからぬ名演技を魅せる。少々派手が過ぎる部分もあるが、モテない金ない格好わるいという、冴えない男を好演している。(SS)


製作: 2007年 日本 77分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 西興一朗 / Koichiro NISHI, 岩崎ひろみ / Hiromi IWASAKI, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 宇野ポテト / Potato UNO, 木村明浩(バッファロー吾郎) / Akihiro KIMURA, 山田スミ子 / Sumiko YAMADA, みやなおこ / Naoko MIYA, 栃下有沙 / Arisa TOCHISHITA, 大久保貴光 / Takamitsu OKUBO, 坂本あきら / Akira SAKAMOTO, 石丸謙二郎 / Kenjiro ISHIMARU
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

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