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Friday, January 25, 2013

難波金融伝ミナミの帝王 #52 闇の代理人 / The King of Minami #52



シリーズ第52作目。どうでも良いが、本作からDVDに収録されている映像のレターボックス(黒い余白)が狭くなり、モニターに映る映像サイズが実質大きくなった。舎弟の真と探偵の翔子、ヤーさんの沢木組長と広瀬はんも変わらず。久々のオカマ絡みのネタゆえに梅垣義明が自動的に出演。債務者役には螢雪次朗がオカマバー兼料理店のオーナーで出演。なお、螢雪次朗はシリーズでも一二を争う名作の第20作目『待つ女』に出演しており2回目の登場。その他では山田雅人も全作の第19作目『保険金横領』に続く2回めの出演だが悪党役は変わらず。というか、山田雅人には悪党役がよく似合う。

今回のテーマはシリーズではもはや使い古された感のある『連帯保証人』と『計画倒産』。梅子の先輩オカマの永山は、昔からの夢であったオカマバーと割烹料理店のオーナーになるため、銀行からの融資に加え銀次郎から借金をしていた。一方、印刷屋社長の桜井は銀行融資に加え銀次郎からの借金も抱えた上に印刷の仕事も無く、借金返済の工面に難儀していた。そんな時、両方を知る銀行の担当者から『夜逃げ資金』の融資ということで、オカマの永山を連帯保証人にするように勧められる…。

タイトルの『闇の代理人』とは、いささかダークなイメージを与えるが、内容を考えるとこのタイトルは再考すべきだろう。キリ取りのネタも尽きてきたのか、最後は少々強引な手法で悪党を型に嵌めた銀次郎。結婚詐欺の話しも有耶無耶のままエンディングを迎えており回収しきれていないし、シリーズとして倦怠期に入ってきたようなないような。債務者の一人である頭師佳孝はその昔、かの名優故三船敏郎に『この子役あり』と言わしめた俳優で、黒澤映画の主役も務めたことの有る男。それが今回の債務者役とは、ミナミの帝王も名を上げたものだ。銀次郎の愛車は黒のブラバスSL『なにわ310な77-77』。(SS)



製作: 2004年 日本 98
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 桐谷健太 / Kenta KIRITANI, 川島なお美 / Naomi KAWASHIMA, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 宇野ポテト / Potato UNO, 梅垣義明 / Yoshiaki UMEGAKI, 螢雪次朗 / Yukijiro HOTARU, 栗島瑞丸 / Zuimaro AWASHIMA, 池乃めだか / Medaka IKENO, 頭師佳孝 / Yoshitaka ZUSHI, 山田雅人 / Masato YAMADA
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

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