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Monday, March 10, 2014

プロメテウス / Prometheus

★★☆

エイリアンシリーズのリドリー・スコット監督作品は、人類の起源という壮大なテーマのSFサスペンス。この手のテーマは取扱が難しいと思う。一歩間違うと非科学的な事象を並べるだけの陳腐な作品となってしまうし、かといって現実路線を追うといずれ壁に突き当たる。現実に解明されていない問題だけに、科学的アプローチで生じるさまざまな疑問の隙間にオカルト要素が入り込み、結果としては宗教や様々な神といった創造主に逃げこむのが多いのだが本作は如何に。主演はミレニアムシリーズで全身ピアスにドラゴン・タトゥーの女を演じたノオミ・ラパス。他、シャリーズ・セロンやガイ・ピアースなど。

科学者のエリザベスは古代遺跡にて古代人が天の星を指し示している壁画を発見した。壁画は時代も場所も異なるそれぞれが酷似していることから、それらを地球外知的生命体からの『招待状』と分析した彼女は、巨大企業ウェイランド社が出資した宇宙船プロメテウス号で地球を旅立つ。2年以上の航海を経て未知の惑星にたどり着いたエリザベスは、人工構造物のような建造物を発見し早速調査を開始するが、中で発見したのは地球の科学常識を覆すものだった…。

冒頭の謎の映像が既にネタバレとまでは言わないが、本作の方向性を如実に表している。しかし、この映像を見て一瞬ツリー・オブ・ライフを思い出しゾクッとした。ということで、本作は唐突感と説明不足が満載で一体何を伝えたいのか良く分からない作品。『招待状』と分析された理由の核心は不明だし、2年間の旅でたどり着いた謎の惑星はなんと人工構造物だらけで、地球外生命体の存在は明らかだが、誰もさして驚いていない様子。いきなりエイリアンだとか、主人公の窮地を救う手術カプセルは男性専用なのに結局は手術するだとか、説明不足と唐突な展開を積み重ねるストーリーに観ているこちらの心が疲れてしまう。個人的には、アンドロイドの数々の謎の行動、ウェイランド社のじいさんが問答無用で葬られるシーン、エリザベスの推察を信じて急に正義感を出しつつ命を投げ出した船長とその仲間達、が完全消化不可能の3大シーン。しかし、なんでノオミ・ラパスなのだろう。どうせならシャリーズ・セロンのほうがいいかと思うが。そして最も謎なキャスティングはガイ・ピアース。よっぽどのファンでも無い限り、ガイ・ピアースを劇中で見つけることは不可能だろう。そんな中、冷徹なアンドロイドを演じたマイケル・ファスベンダーの演技が秀逸で強く印象に残る。(SS)


製作: 2012年 アメリカ 124分
監督: リドリー・スコット / Ridley SCOTT
製作: リドリー・スコット / Ridley SCOTT
出演: ノオミ・ラパス / Noomi RAPACE, マイケル・ファスベンダー / Michael FASSBENDER, シャーリーズ・セロン / Charlize THERON, イドリス・エルバ / Idris ELBAガイ・ピアース / Guy PEARCE, ローガン・マーシャル・グリーン / Logan Marshall GREEN
ジャンル: SF, サスペンス, アクション
鑑賞方法: Blu-ray

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