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Friday, January 18, 2013

難波金融伝ミナミの帝王 #48 一千万の銃弾 / The King of Minami #48



2003年製作のシリーズ第48作目。公平、翔子に沢木組一家は変わらず。今となってはすっかり政治家風情のそのまんま東が債務者のロシアンクラブ店長として出演している。悪党にはその昔、かなりのやんちゃブリで名を馳せた宇梶剛士。ところで、シリーズの法律監修を行なっている山之内幸夫だが、本人が好きなのか否か端役として井上茂や宇野ポテトらと同様の常連俳優。本作では本職でもある弁護士役として出演している。

債務者を丸裸にして紐で縛り上げ、はちみつを体に塗りたくった挙句に山中に放置プレイという、いつにも増してヤクザまがいのキリ取りを見せる銀次郎のオープニングから始まる本作は、管理売春を行うロシアンクラブの経営権を利用した詐欺がテーマ。そのまんま東が演じる債務者の田端はロシアンクラブの経営権を買い取り、店の売上も順調だったのだが、しばらくすると警察の手入れがあり、田端は入国管理法違反と売春規制法で逮捕されてしまう。だが、裏で警察に賄賂を渡して手入れ情報を仕入れていたロシアンパブのオーナーが、警察による摘発と自らに手が及ぶのを事前に回避するために、田畑に経営権を売り渡したものだった。しかも、契約により店の経営権は売り渡す事が出来ないようになっており、何もかも失った田端はとんでもない行動に出る…。

ロシアに長くいた事のある私としては、出稼ぎにきた日本で売春をするロシア人が絡むストーリーに少々寂しい思いを抱いた。それはさておき、悪党役の宇梶剛士はシリーズに出演した歴代の悪党の中でも一二を争う迫力の持ち主。演技はさておき、声がデカく関西弁は素人の私からみても拙いが、銀次郎とのファースト・コンタクトではなかなかの迫力で魅せる。最後のキリ取りのロジックには養子縁組を用いており、同様の手法が今でも有効とは思わないが、まったく役所というところはいい加減なところだと思った次第。墨入りの眉毛が目立つようになってきた銀ちゃんの愛車はSL77-77で変わらず。(SS)


製作: 2003年 日本 86分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 山本太郎 / Taro YAMAMOTO, 川島なお美 / Naomi KAWASHIMA, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 宇野ポテト / Potato UNO, 井上茂 / Shigeru INOUE, 山之内幸夫 / Yukio YAMANOUCHI, そのまんま東 / Higashi SONOMANMA, 九十九一 / Hajime TSUKUMO, 村上ショージ / Shoji MURAKAMI, ティーアップ前田 / Teeup MAEDA, 草川祐馬 / Yuma KUSAKAWA, 大門正明 / Masaaki DAIMON, 宇梶剛士 / Tsuyoshi UKAJI, 都筑俊 / Toshi TUZUKI
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

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