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Wednesday, January 9, 2013

難波金融伝ミナミの帝王 #38 極道金融 / The King of Minami #38



シリーズ第38作目の本作は、18歳の時からソープで働く女をして『いっぺん染み付いた汚れは簡単に落ちるもんやない。きれいな水で泳ぐも人生。汚れた水で泳ぐも人生や』と、中々含蓄のある台詞で始まる。舎弟は公平、探偵は翔子。ヤーさんは沢木の親分と広瀬はん。梅子が第23作目の長編版以来となる久々の出演。債務者と悪党には野上正義、ベンガル、赤塚真人に渡辺裕之といったビッグネームが名を連ねる一方、長原成樹や和泉修らの関西芸人もしっかり。

ヒューマンドラマ風情を全面に押し出した前作と異なり、本作では極道におかまにチンピラに怪しげな『事件師』と多様な人間が絡みつつの少々雑多なストーリー展開。『事件師』とは被害者を言葉巧みに取込む役を負う者で、今回は極道金融の裏で暗躍し債務者の保険金受取人を変更する念書を書かせたり、権利書の名義を書き換えさせたりと、債務者をドツボに嵌めまくる…。最後のキリトリは久しぶりに力づくでは無い知的なキリ取りでほどほどに高品質。

TVの2時間サスペンスものでは脇役が多い赤塚真人のオカマの演技がなかなか秀逸。加えて、渡辺裕之と竹内力の相対するシーンはそれなりの迫力で、少々雑な展開に厚みを持たせている一方、ベンガルは事件師にぴったりと、キャスティングの妙が光る。シリーズも40作目を間近にして、眉間に皺を寄せつつどかっとソファーに座る銀ちゃんの姿が多くなり、いよいよ台詞も少なめになってきた。どうでも良いが、本作公開時から12年経った現在の川島なお美を見ると、顔の違いというか目元周りが違いすぎて驚く。愛車はブラバスチューンSL。(SS)


製作: 2001年 日本 91分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
製作: 
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 山本太郎 / Taro YAMAMOTO, 川島なお美 / Naomi KAWASHIMA, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 梅垣義明 / Yoshiaki UMEGAKI, 赤塚真人 / Makoto AKATSUKO, 野上正義 / Masayoshi NOGAMI, 里見まさと / Masato SATOMI, 長原成樹 / Seiki NAGAHARA, 和泉修 / Shu IZUMI, ベンガル / Bengal, 渡辺裕之 / Hiroyuki WATANABE, 里吉萌亜 / Moa SATOYOSHI
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

難波金融伝ミナミの帝王 #37 劇場版XVII プライド / The King of Minami #37



21世紀最初の作品は、シリーズ第37作目にして劇場版第17作目。なお、劇場版としてローマ数字の通し番号が付与された作品は本作が最後のようだ。いつものように『◯◯詐欺』とか『△△商法』といったものをテーマにせず、代わりにタイトル通り、人間のプライドと親子をテーマとしたヒューマンドラマ仕立てとなっている。舎弟と探偵は変わらず公平と翔子。ヤーさんもいつもの沢木組長と広瀬はんだが出演シーン後半に集中しており少なめ。久しぶりに『国東慕情』がパチンコ屋のシーンでバックに流れている。そのパチンコ屋のシーンで電話応対した男の声は宇野ポテトの声に聞こえたが、気のせいでは無いはずだ。

今回の債務者はその件の元プロ野球選手で『8:30の男』と呼ばれた山村。山村はかつて野球賭博に狂った挙句に、いろんな所から借金を重ね銀次郎の債務者でもあったが、今は完済しタクシー運転手をしつつ地元の少年野球チームの監督をしている。山村にはチームで特に注目している選手がいたが、その少年の父親が多額の借金で引越ししなければならないためチームを抜けるという。山村は少年の野球選手としての将来に期待するあまり、借金を肩代わりすべく再び銀次郎の元を訪れる…。メインストーリーの合間にパラパラと撒かれた伏線も、銀ちゃんの最後のキリトリに合わせて回収され、最後は切れの良いハッピーエンド。ヒューマンドラマとは言い過ぎだろうが、ホロッとするいい話になった。

ベテラン俳優の苅谷俊介はイモ演技だが、対する山田辰夫のそれは強く印象に残る。借金踏み倒して夜逃げした挙句に逆切れするという観ていて反吐が出るほど嫌な男だが、こういう役を演じさせたら最高に似合う役者に一人だ。車は変わらずブラバスチューンの77-77。銀ちゃんのスーツがヤバいくらいにケバいのが少々目に痛い。(SS)


製作: 2001年 日本 90分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
製作: 
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 山本太郎 / Taro YAMAMOTO, 川島なお美 / Naomi KAWASHIMA, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 井上茂 / Shigeru INOUE, 苅谷俊介 / Shunsuke KARIYA, 宮川大助 / Daisuke MIYAGAWA, 山田辰夫 / Tatsuo YAMADA, 山本奈々 / Nana YAMAMOTO, 岡田啓人 / Keityo OKADA
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

Monday, January 7, 2013

難波金融伝ミナミの帝王 #36 劇場版XVI 借金セミナー / The King of Minami #36



シリーズ第36作目は劇場版第16作目。前作に引続き舎弟に公平、探偵には川島なお美演じる速水翔子に沢木組一家の面々と変わらず。今回のテーマは占いやら祈祷やらで弱い者を騙す『霊感商法』に手を染める悪徳坊主。『困った時の神頼み』が精々の自分にとっては、祈祷師やら僧侶やらにすがる人の気持が全く分からないのだが、こういう類の人は騙されたら最後、ケツの毛まで抜かれるのが落ちというのが相場だが、本作でもご多分に漏れず。銀次郎の債務者の一人はパントマイマーでリアル芸人の中村有志。YouTubeで見られる彼のパントマイムは必見。

ということで『霊感商法』に騙され、ケツの毛まで抜かれる債務者は東大阪で江戸時代から続く旅館の社長。一見、悪徳坊主が発する言葉は藁にもすがる旅館社長を救う言葉に聞こえるが、実はその裏で旅館の内情や弱みを徹底的に調べあげ、最終的には高価な壺やら皿やらを購入させるというもの。もう一つのキーワードは『債権譲渡』。クラブのママから低利で借金した連中が、期限を過ぎると同時にママからの『債権譲渡』を受けたという取り立て屋から10日で3割の『トサン』という暴利でキリ取られる。銀次郎が翔子と調べを進めると『霊感商法』と『債権譲渡』は裏で繋がっていることが分かる…。

ただの壺に100万や200万を払うという常人には理解し難い行動も、本人がそこに価値を認めて支払っているだけに、警察沙汰になりにくい巧妙な手口。これにヤクザまがいの金貸しがくっつけば、最強の悪徳商法になり得るのが『霊感商法』。しかし、そこはミナミの鬼と呼ばれる銀次郎。銭ゲバ坊主相手に爽快なキリトリで魅せる。相も変わらぬセクシーさで攻める川島なお美だが、シュワルツネッガーばりの極太葉巻は幾らなんでも似合わなすぎる。愛車は変わらずブラバスチューンのSL。井上茂&宇野ポテトは今回はお休みのようだ。(SS)


製作: 2000年 日本 89分
監督: 萩庭貞明 / Sadaaki HAGINIWA
製作: 
出演: 竹内力 / Riki TAKEUCHI, 山本太郎 / Taro YAMAMOTO, 川島なお美 / Naomi KAWASHIMA, 結城哲也 / Tetsuya YUKI, 天田益男 / Masuo AMADA, 渋谷天外 / Tengai SHIBUYA, 青山知可子 / Chikako AOYAMA, 伊藤敏八 / Binpachi ITO, 中村有志 / Yuji NAKAMURA, 山本昌平 / Shohei YAMAMOTO, 伊藤洋三郎 / Yozaburo ITO, 千野弘美 / Hiromi ITO, 大木こだま / Kodama OKI, 上方よしお / Yoshio KAMIGATA
ジャンル: ドラマ
鑑賞方法: DVD

Tuesday, December 25, 2012

麒麟の翼 (映画)



加賀恭一郎シリーズとして有名な東野圭吾原作の同名小説を元に、主演に阿部寛を迎えて映画化したミステリー作品。原作小説どころか、加賀恭一郎シリーズ自体が未読なので、原作については一切コメンできないのだが、これに加えて、『新参者』という同シリーズのTBS製作TVドラマもあるようだがこれも未鑑賞。どうりで、本作の製作がTBSな訳だ。本作は日本の国道の起点でもある東京都中央区の日本橋に実際に存在する『麒麟の翼』をキーとして、そこで起きた殺人事件の捜査と、日本橋という街の素顔、事件の意外な真相とそれによって顕在化した切ない人間模様を描いたミステリー・ドラマ。

ある日、日本橋の翼のある麒麟像の下で男性の刺殺体が発見される。被害者である青柳武明は死の直前、腹部を刺されながら誰に助けを求めることもなく、8分間も歩き続け、縁もゆかりもない日本橋までやって来るという不可解な行動をとっていた。一方、容疑者には、青柳のバッグを持って現場から逃走中に車に轢かれて意識不明に陥った若者・八島冬樹が浮上。恋人・中原香織が懸命に無実を訴えるも、事件は八島の犯行としてあっけなく解決するかに思われた。そんな中、日本橋署の刑事・加賀恭一郎はコンビを組む松宮脩平とともに独自の捜査を進めていくが…。

タイトルの『麒麟の翼』とは何とも読者や聴衆の心をツカむのが上手いタイトルだなと。麒麟という想像上の動物に翼を付けた荘厳なモニュメントが、これまた日本の道路元標が埋め込まれた歴史ある日本橋と地にあるというだけで、歴史地理好きや道路好きの興味をくすぐる。そして、そこで起きた殺人事件と日本橋界隈の歴史ある神社仏閣との意外な関係…と、ツカミとしては十分。しかし、原作や脚本の質に対して肝心の映像が負けていると感じる。捜査本部や日本橋界隈での映像など、マスクをかけてもう少し映像に重厚感を出せば良いと思うし、出演者も新垣結衣や溝端淳平、黒木メイサなど出演者ありきで配役してしまった感が否めず、TBS製作のちょっと豪華なテレビドラマという所から抜けきってないのが残念。(SS)


製作: 2012年 日本 129分
監督: 土井裕泰 / Hiroyasu DOI
製作: 濱名一哉 / Kazuya HAMANA
出演: 阿部寛 / Hiroshi ABE, 新垣結衣 / Yui NIIGAKI, 溝端淳平 / Junpei MIZOBATA, 松坂桃李 / Tori MATSUZAKA, 中井貴一 / Kiichi NAKAI, 山崎努 / Tsutomu YAMAZAKI, 黒木メイサ / Meisa KUROKI, 劇団ひとり / Gekidan-Hitori, 鶴見辰吾 / Shingo TSURUMI, 松重豊 / Yutaka MATSUSHIGE, 田中麗奈 Reina TANAKA
ジャンル: ミステリー
鑑賞方法: Blu-ray

シャッター・アイランド / Shutter Island



マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオの組み合わせで送るミステリー・サスペンス。絶海の孤島、シャッター・アイランドにそびえ立つ精神病を患った犯罪者のみを収容する施設を舞台に、施設から行方不明になった女性の捜索に訪れた連邦保安官が、施設の警務官や医師達の不審な言動と行動に悩まされつつ、次第に大きな核心に迫っていく様を、ブルーのフィルターが掛かった重厚な映像の元に描き出す。

ボストン沖の孤島、シャッター・アイランドには、精神を患った犯罪者を収容するアッシュクリフ病院があり、患者は皆厳重な監視下におかれていたが、ある日レイチェルという女性患者が突然行方不明になる。事件の捜査のため、連邦保安官であるテディがその相棒チャックと共にシャッター・アイランドに派遣された。上陸した2人は、医師やナース、患者たちへの聞き込みを開始するが、テディはレイチェル失踪事件とは無関係な、レディスなる人物についての質問を繰り返す。実は、テディとレディスには過去にある因縁があり、この病院にレディスが収容されていると知ったテディは、復讐の為にこのシャッター・アイランドへやってきたのだった…。
公開当時のキャッチコピーは「衝撃のラスト」で、上映前には今やシベリア超特急の専売特許となり、使用するのに躊躇する「この映画のラストはまだ見ていない人にはけっして話さないでください」や「登場人物の目線や仕草にも注目しましょう」という旨のテロップが入るという作品。そもそも映画というのは素直に楽しむものであって、必死に考えて謎解きをするものではないような気がするが、そういう事に魅力を感じる方にはおあつらえ向きの作品。しかし、勘の良い人だったら見てる途中やそもそもの映画の設定を読んだだけでも、本作の『衝撃のラスト』に気付くかもしれない。しかし、気づいた後、もしくは二度目の鑑賞でもそれなりに楽しめるのが本作の良い所で、一粒で二度美味しいを地で行く作品。なお、本レビューを書くのは二度目に観た後なのだが、一度目に映画館で観た時は3つ星かそれ以下の低評価にも関わらず、二度目に観た後は4つ星となった。つまり、勘の良い人ほど二度観るべき。(SS)


製作: 2010年 アメリカ 138分
監督: マーティン・スコセッシ / Martin SCORSESE
製作: 
出演: レオナルド・ディカプリオ / Leonardo DiCAPRIO, マーク・ラファロ / Mark RUFFALO, ベン・キングスレー / Ben KINGSLEY, ミシェル・ウィリアムズ / Michelle WILLIAMS, エミリー・モーティマー / Emily MORTIMER, マックス・フォン・シドー / Max Von SYDOW, パトリシア・クラークソン / Patricia CLARKSON
ジャンル: ミステリー, サスペンス
鑑賞方法: 映画館, DVD

Saturday, December 15, 2012

007 #23 スカイフォール / 007 #23 Skyfall



1962年公開のドクター・ノオから数えること第23作目の本作は,そのドクター・ノオから50年目に製作・公開された節目の作品でもある。主演はシリーズ3作目となるダニエル・クレイグ。

物語はMI6のエージェントが殺害され、MI6がNATOを通して世界中のテロ組織に密かに送り込んでいるスパイのリストが入ったハードディスクが盗まれる事態から始まる。事件現場に到着したボンドは、息も絶え絶えの仲間のエージェントの命を救うことも、出血を止める事すらも許されず、MによりHDDの確保を指示される。舞台はトルコの市街地。お約束のカーアクションに続く、バザールの屋根で繰り広げられバイクチェイスは本作でも最大の見もの。車からバイク、列車と逃げる犯人も遂にボンドに追いつかれ、最後は走る列車の屋根の上で緊迫する格闘が続くが、作戦は思わぬ形で失敗することになる...。

3作目となるダニエル・クレイグのボンドは、巷やイギリスの批評家からは概ね良い評価を受けているようで、シリーズ最高のヒット作というキャッチコピーも嘘ではないのだろう。しかし、本作は個人的にはダニエル・ボンドの中でワースト作品。序盤のトルコのバザールの屋根で繰り広げられるバイクチェイスから列車の屋根でのアクションが本シーンのツカミで最高の山場。以降は、火薬の量で勝負した画像が続くのみ。いつもは、イギリス人らしい小気味良いジョークの一つや二つが入り、ニヤリとさせられるのだが、それも無し。ダニエル・ボンドでは初出演となる久々登場のQがボンドに渡す道具は本人認証機能付きの銃と発信機のみ。しかも、ペン型爆弾は古いと言いやがった。シリーズにおけるQの存在価値は、ペン型爆弾とかワイヤーが仕込まれた時計とか、イグノーベル賞狙いかと思わせるスパイグッズにあったんじゃないのか。ストーリーも首を傾げるところが多く、特に上海からマカオ、そしてUKに戻り、最後の決戦に至るあたりは、そこまで場所を変えて敵と対峙する合理的な理由が見つからず困ってくる。プロパンガスあるなら最初からそれで戦えよと。

長崎の軍艦島がロケ地として出てる。この島は映画に向いている島だと思うが、トルコのバザールもよく映画で使われる。記憶するところでは、ゴースト・プロトコルやザ・バンクなど。皆が走りまくってるので、屋根が大丈夫か心配になる。(SS)


製作: 2012年 イギリス 143分
監督:  サム・メンデス / Sam MENDES
製作: カラム・マクドゥガル / Callum McDOUGALL
出演: ダニエル・クレイグ / Daniel CRAIG, ジュディ・デンチ / Judi DENCH, ハビエル・バルデム / Javier BARDEM, レイフ・ファインズ / Ralph FINNES, ベン・ウィショー / Ben WISHAW
ジャンル: アクション, スパイ, サスペンス, 007
鑑賞方法: 映画館

Wednesday, December 5, 2012

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (映画) / Catch Me If You Can (film)



フランク・アバグネイル・ジュニア氏 (Frank William ABAGNALE, Jr.) は元・天才詐欺師で、現在はFBIに捜査協力を行う銀行詐欺および偽造小切手摘発の権威である一方、偽造防止小切手の発案者としても知られている人物である。そのアバグネイル氏による自伝小説『Catch Me If You Can』を原作として、主人公にレオナルド・デカプリオ、そしてアバグネイルを追いかけるFBI捜査官カール・ハランティにトム・ハンクスを起用し、スティーヴン・スピルバーグによる監督で製作された映画作品である。

物語はそのフランクがまだ高校生だった頃から始まる。フランクの父は地元でも名のとおる高名な人物でフランクは父を心から尊敬していたが、その父が経営する店が国税局の査察捜査を受けた事を発端に幸せだった一家は崩壊し始める。そしてある日突然両親が離婚するすると聞いた時、フランクはあまりのショックで家を飛び出してしまった。一文無しのフランクだったが、生きるために父が16歳の誕生日に作ってくれた小切手帳を偽造して少額の小切手詐欺を働くようになる。しかし、フランクの貧相な風貌や年齢から相手にしてくれない銀行ばかりだった。そんなある日、彼はホテルでパンナム航空のパイロットを見かけた時にふと気付いた。早速パイロットになりすまして銀行を尋ねると、その風貌を見て信用し誰もが騙された。これに味をしめたフランクは偽造小切手を乱発し巨額の資金を手に入れていく。一方、偽造小切手による詐欺事件を捜査していたFBI捜査官のカール・ハランティは、フランクが振り出す小切手を手掛かりにして、いまだ姿の見えぬフランクを徐々に追い詰めていた…。

この手の作品にありがちな勧善懲悪という訳でもなく、かと言って天才詐欺師を賛美するような作品でもない。言うならば、悪事を働いた詐欺師とその詐欺師を追いかけるFBI捜査官の両方がハッピーエンドを迎えるという面白いストーリーを持つ作品で、最後までストレスなく鑑賞できる。敢えて言えば、小切手詐欺の被害者である銀行が可哀想ではあるが。原作は未読だが、総額数百万ドルの小切手詐欺をテーマにした作品であるので、描き方によってはもう少し重い感じになったかもしれないのだが、全体的にコミカルかつ軽妙なタッチで描かれ、148分と長めの作品ながら最後まで気持よく観ることが出来る秀逸作。(SS)


製作: 2002年 アメリカ 148分
監督: スティーヴン・スピルバーグ / Steven SPIELBERG
製作: スティーヴン・スピルバーグ / Steven SPIELBERG
出演: レオナルド・デカプリオ / Leonardo DICAPRIO, トム・ハンクス / Tom HANKS, クリストファー・ウォーケン /  Christopher WALKEN, マーティン・シーン / Martin SHEEN, ナタリー・バイ / Nathalie BAYE, エイミー・アダムス / Amy ADAMS, ジェニファー・ガーナー / Jennifer GARNER
ジャンル: クライム, コメディ
鑑賞方法:DVD