フランクは裕福な家庭の一人息子ジャックの送迎という平凡な仕事についていた。送迎の車内ではジャックとなぞなぞを言い合う、平凡ながらも平和な『運び屋』の仕事だが、フランクはどこか満足しているように見えた。ある日、ジャックを予防接種のため送迎して欲しいと頼まれたフランクは、ジャックとともに病院を訪ねた。しかし、病院にはいつもの受付嬢も掛かりつけの先生も居ない。不穏な空気にジャックが気づいた時、両手にマシンガンのセクシーな女の殺し屋が現れ、ジャックが奪われてしまう…。
彼の運び屋のプロとしての3つの原則: 1. 契約厳守。2. 名前は聞かない。3. 依頼品は開けない、はどこかへ行ってしまったようで、今回の原則はシートベルトを締める、とかそういう普通の事になってしまった。そして、前作よりもパワーアップしたカーアクションだがチープなCGも相まって少々やり過ぎ感も否めない。それと呼応するように、フランクのアクションシーンもパワーアップしているが、こちらはまぁ見られる。フランスの警部補が現れると突如コメディータッチになる展開はリュック・ベッソンの『タクシー』にどことなく雰囲気が似ているのは気のせいか。全体的に可もなく不可もなく、シリーズ物の中盤作品によくある、前回作品を上回ろうとして頑張ったが、少々裏目に出てしまったという作品。(SS)
原題: Le Transoporteur 2
製作: 2005年 アメリカ, フランス 88分
監督: ルイ・ルテリエ / Louis LETERRIER
製作: リュック・ベッソン / Luc BESSON
出演: ジェイソン・ステイサム / Jason STATHAM, フランソワ・ベルレアン / Francois BERLEAND
ジャンル: アクション, クライム
鑑賞方法: Movie Plus